Appleの年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC) 2018」が米国時間6月4日より開催される。「iOS」「macOS」「tvOS」「watchOS」などのソフトウェアアップデート、さらにハードウェアに関する発表も予想されている。確実なことは開幕するまで分からないが、最近のAppleの動向やうわさを基に、WWDC 2018の内容を予想してみたい。
6月4日に、Appleの最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏が壇上で新しいハイエンドの「iPhone」や新型「Mac Pro」を発表することは期待しない方がいい。「iPhone X」「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」の後継機種は例年通り9月に発表される見通しだ。さらに、Appleは新型Mac Proが2019年まで登場しないことを既に認めている。同様に、「HomePod」スピーカとエントリーレベルの「iPad」はそれぞれ2月と3月に発売されたばかりで、実際にはまだ真新しい製品だ。
しかし、以下の4つの製品カテゴリは、6月に刷新される可能性が十分にある。
MacBookと「iMac」:Appleは2017年のWWDCでノートブックとデスクトップコンピュータのほぼ全てのラインアップを刷新した。それから1年経つ今回、そのラインアップを最新の第8世代Intelプロセッサに移行させるのは、退屈ではあるが簡単なアップグレードだろう。それに伴って、より大規模な設計の見直し(例えば、「MacBook Pro」ノートブックの問題の多いバタフライキーボードや、今も賛否両論の「Touch Bar」機能を考え直すこと)も行われるのかどうかは、現時点では不明である。復活モデルの登場が長い間うわさされてきた「MacBook Air」についても、同じことが言える。
iPad Pro:Appleは、iPad Proシリーズの中核的な機能、つまり「Apple Pencil」スタイラスへの対応を、3月に発表された新しいエントリーレベルのiPadに搭載した。より高価なiPad ProモデルはiPhone X風のデザイン刷新の時期が来ている、というのが世間一般の通念だ。具体的には、ホームボタンが廃止されて、「Face ID」が追加されるかもしれない。
「iPhone SE 2」:先述したように、iPhoneの大規模なアップグレードは例年通り9月に発表される見通しだ。しかし、iPhone SE(2016年3月に発売されたエントリーレベルのiPhone)に何らかのアップグレードが施されるのではないか、とのうわさは根強い。iPhone Xのような全面スクリーンのデザインが採用されるのか(この可能性は非常に低そうだ)、それとも現行モデルと同じ筐体でスペックだけがアップグレードされるのか(こちらの可能性の方がはるかに高い)は不明である。
「AirPower」:Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントのPhil Schiller氏が2017年9月、さまざまなデバイスをサポートするこの充電パッドをiPhone Xと一緒に発表したとき、発売は「2018年」になる予定だと述べた。従って、2019年1月1日になるまで、発売が「遅れている」とは言えないが、Appleは発表から1年が経過する前にこのアクセサリを店頭に並べたいと考えているのではないだろうか。WWDCは価格と販売情報を発表する理想的な機会だろう。もしかすると、AirPowerに対応した「AirPods」用ケースも披露されるかもしれない。
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