「tvOS 11.4」のベータ版によって、Apple TVがより緊密に「Home」アプリと連携し、WWDC 2017で初めて披露された「AirPlay 2」のマルチルームスピーカ機能に対応することは、既に判明している。それは、「HomeKit」(Appleのスマートホームプラットフォーム)との連携の強化がWWDC 2018で発表されることを意味するのかもしれない。Apple TVで利用可能なゲームやテレビアプリについて、詳しい情報が明かされる可能性もある。
iOS 11.4では、約束されていたHomePod向けのマルチルームオーディオ再生とステレオペアリングがようやく提供される見込みだ。しかし、同製品のハードウェアは高品質だが、そのソフトウェアは依然として能力不足だ。AppleがHomePodのWWDC 2017での初登場から1周年を記念して、OSへの具体的な改善点を説明してくれることをわれわれは期待している。それにより、HomePodはペアリングされたiPhoneに依存することが少なくなり、Amazonの「Echo」や「Google Home」といったスピーカシステムに対抗する、より強力な製品になることができるだろう。
ついでに言っておくと、Appleが「Alexa」や「Googleアシスタント」と肩を並べたいのなら、Siriを徹底的に見直す必要がある、と誰もが考えている。
この数カ月、Appleの開発者が気になって仕方ないであろう、最も大きなことの1つが「Marzipan」だ。Marzipanは、「Appleのデバイスファミリ、つまりiPhoneとiPad、Macの全てで、単一のアプリ群を同じように動作させるための手段」をユーザーに提供する取り組みの開発コード名とされており、Bloombergによって2017年12月に最初に報じられた。
iOSとmacOSが統合されることはないにせよ、最終的にiOSアプリがMac上で動く世界が実現するのだろう、と多くの人は思い込んでいるが、実際はそれほど劇的なことではないのかもしれない。Apple評論家のJohn Gruber氏によると、Gruber氏の情報筋はMarzipanという名前を聞いたことがなかったという。しかし、AppleはiOSアプリとMacアプリを少なくともある程度共通の環境で開発できるようにする共有ツールセットに取り組んでいるようだ、と同氏は述べている。現状は対照的で、開発者は各プラットフォーム向けに別々のバージョンを設計、エンジニアリング、および配布しなければならず、これには、重複する作業が多く求められる。
Gruber氏の記事からすると、iOSとmacOSが将来的に連携することは、予想ほど野心的でなく、間違いなく劇的でもないことのように伝わってくる。とはいえ、開発者にとっては、より現実的で、技術的に実現可能性の高い話に聞こえるだろう。ただし、「これは2019年の話」だとも同氏は述べている。つまり、今回のWWDC 2018でこれらの計画の詳細が明かされる見込みは低いということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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