6月4日には発表されないと思われること:Appleのハードウェアに関して言えば、先に紹介した以外のものが発表される可能性は極めて低い。新しい「Apple Watch」や「Apple TV」ボックス、第2世代AirPods、小型のHomePodスピーカが発表される望みは薄い。Appleがより長い時間をかけて、「ARKit」(「iOS」で拡張現実(AR)を実現するための同社のソフトウェアツールセット)やMac上での仮想現実(VR)について語る可能性はあるが、Appleがこっそりと試しているらしいAR/VRヘッドセットのヒントが少しでも披露されることはないだろう。仮にそれが登場するとしても、2020年に近い時期になると考えられる。
しかし、先に紹介したほぼ全てのものを対象とする新しいソフトウェアやOSは多数発表されることが予想される。
「iOS 11」の評判を傷つけた一連の不具合(バッテリの経年劣化などによりシャットダウンが起きるのを防ぐため、iPhoneの動作を意図的に抑える問題)への対応を強いられたAppleは、自社のモバイルOSの次期バージョン(iOS 12と呼ばれている)で技術革新より質を重視すると言われている。
Bloombergによると、このことが原因で、ホーム画面の再設計や写真関連機能の強化、ARゲームでのマルチプレーヤーサポートなど、予定されているアップグレードの一部が延期される可能性もあるという。Bloombergは、これまでにメディアで取り上げられたさまざまなうわさの最大の情報源である。
しかし、だからといって、iOS 12に新機能が搭載されないわけではない。日本のブログ「Macお宝鑑定団」の報道によると、このアップデートでは、Face IDが洗練され、横向きのモードでデバイスのロックを解除できる機能が追加される可能性があるという。Bloombergは、AppleがiPhone Xで使えるアニ文字のラインアップを拡張する計画であると報じている。もちろん、アニ文字(とAppleの「TrueDepth」カメラテクノロジ)がiPhoneの今後のバージョンに搭載されるのなら、iPad版のiOSソフトウェアにもそのサポートを追加する必要があるだろう。
バグに悩まされてきたのはiOSだけではない。2017年11月、研究者らはAppleの「macOS High Sierra」に重大なセキュリティ脆弱性を発見した。これを悪用すると、ユーザーはパスワードなしで事実上あらゆるMacノートブックやデスクトップにログインできてしまう(最近macOSをアップデートしていない人は、このページを参照して、アクセスを阻止する方法を確認してほしい)。従って、Appleは2018年のWWDCで、通常より多くの時間とエネルギーをかけて、セキュリティとプライバシーについて取り上げるとわれわれはみている。
AppleがwatchOSに関して何を用意しているのかはほぼ不明だが、円形ディスプレイを搭載するスマートウォッチの特許に関する最近のニュースは、新たな可能性がいくつかあることを示唆している。文字盤をカスタマイズする機能が強化される可能性もある。それ以外にも、Apple Watchのヘルス機能とフィットネス機能に関連して、何らかの発表が行われるのではないだろうか。
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