求人情報と、Bloombergの取材に応じた情報筋によると、Facebookは独自の半導体を設計するチームを編成しているという。このところ独自チップの製造に投資し始めた大手テクノロジ企業に続く動きとなる。
Facebookのコーポレートサイトに掲載されたある求人投稿は、「エンドツーエンドのSoC/ASICおよびファームウェア、ドライバの開発組織」を作る責任者を求めており、この構想がまだ初期段階であることを示唆している。
Facebookがチップに関して具体的にどのような用途を思い描いているのか、現時点では不明だ。Facebookはコメントを控えた。
独自チップを開発すれば、IntelやQualcommなどのチップメーカーへの依存度を減らそうとしている他の大手テクノロジ企業にFacebookも続くことになる。
求人情報の説明を見ると、人工知能(AI)用のチップと、Facebook傘下にあるOculusの仮想現実(VR)ヘッドセット用チップの2つのカテゴリに分類できるようだ。
たとえば、Oculus関連のSOC、すなわちスマートフォンをはじめとするエネルギー効率の高い機器でよく使われるシステムオンチップ開発の求人がある。
また、ある求人投稿では、OculusのコンピュータビジョンチームのSoCアーキテクトを求めているが、「専用ハードウェアアクセラレータ(HWA)を備えたコンピュータビジョンおよび機械学習向けの最先端のSoCの開発を支援する」ファームウェアエンジニアの職もある。
AIは、テクノロジ業界で現在注目度の高い分野だ。Facebookは、投稿された写真の顔認識などでAIを利用している。だが、プロセッサの進歩が鈍りつつあるため、一部の企業は、カスタムプロセッサであるASIC(特定用途向け集積回路)や、特定の作業を迅速化するよう調整できる再構成可能なチップのFPGAに目を向けている。
ASICおよびFPGAの設計者を募集するある求人投稿から判断すると、Facebookは、現時点で両方のアプローチに関心を寄せているようだ。
管理職を募集する別の求人投稿は、SoCとASIC両方の業務管理者を求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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