世界は、Googleをチップメーカーとして認める準備ができているだろうか。
Googleは米国時間4月5日、社内開発したチップの性能を公表した。今日提供されている従来のCPUやGPUの15~30倍高速に人工知能(AI)アプリを処理するという。
Googleによると、「TPU」(Tensor Processing Unit)と呼ばれる同社のチップはエネルギー効率も高いという。つまり、所定のタスクをより低い消費電力で完了することができる。
GoogleのAIチップはユーザーのスマートフォンやノートPCには搭載されていないが、オンライン上のすべてのユーザーにとって重要な役割を果たしている。同チップは既に、Googleのデータセンターで稼働しており、検索結果の提示、写真の中の友人の識別、テキストの翻訳、「Gmail」の返信メッセージの草案作成、スパムメールの選別に利用されている。
AIチップを開発しようとしているのはGoogleだけではない。Qualcommは、同社のモバイルチップにAI技術を組み込んでいる。これによって、ネットワークの向こう側にあるGoogleサーバの処理を待ちたくない場合に、スマートフォン上の機械学習処理が強化される可能性がある。NVIDIAは既に、データセンター用のAIで主導的地位を確立している。またIntelのNervanaグループは、AI技術をこれまでよりも高速にトレーニングするために設計されたカスタムチップに取り組んでいる。
つまり、Googleが現時点で一歩リードしているというだけで、世界の電子頭脳の高速化に向けた取り組みは業界全体で進められている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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