Appleは、独自開発のチップを「Mac」コンピュータに早ければ2020年にも搭載し始めるかもしれない。
同社は、現時点でIntel製チップを搭載する「MacBook」と「iMac」用の独自プロセッサを開発しており、その初期段階にあるという。Bloombergが米国時間4月2日、匿名情報筋らの話として報じた。
これが実現すれば、Macシリーズにも「iPhone」や「iPad」と類似のプロセッサ戦略が適用されることになる。「iPhone X」の「A11 Bionic」チップなど、iPhoneとiPadには既に、Appleが独自に開発したプロセッサが搭載されている。
AppleとIntelは、この報道に関するコメントを避けた。
Appleを顧客として失うことは、Intelにとって大きな痛手になるだろう。MacがPC市場全体に占める割合はわずかだが(IDCによると2017年第4四半期で8.2%)、Appleはやはり、IT業界で特に大きな規模と勢力を持つ企業の1つだ。Macは「Windows」搭載PCよりも高額で販売される傾向にあり、また、多くのPCメーカーが市場シェアを縮小させる中、Appleはシェアを拡大させている。
モバイル市場への参入に遅れたIntelは、中核となるPC市場の縮小を目の当たりにしている。同社は、一部のiPhoneに4Gチップを供給するという、Appleとの事業を何とか獲得した。しかし、Intelがモバイルへと事業を拡大する一方で、スマートフォン分野で同社と競合する企業はノートPC市場に進出してきている。Qualcommは、Microsoftや、ASUSなどのPCメーカーと提携し、携帯端末のような常時オンのPCを開発している。
Bloombergによると、Appleの新たな取り組みは「Kalamata」という開発コード名で進められているという。それは、同社製品の連携を向上させることを目的としたAppleの取り組みの一環だとBloombergは報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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