発展途上国の資金需要と個人投資家をむすぶ--クラウドクレジットが約1.3億円を調達

 クラウドクレジットは4月5日、第一生命保険および、三菱UFJキャピタルを引受先とする約1.3億円の資金調達の実施に合意したと発表した。これにより、2017年12月4日に発表した分を含めると、今回のシリーズでは合計5.3億円の資金調達となる。


各種ファンドの種類

 同社は、ペルー、カメルーンなど発展途上国の資金需要者と日本の個人投資家を繋ぐ「融資型クラウドファンディング」をメイン事業とし、インターネットを通じて主に国内の個人投資家から募った資金を、資金が不足する発展途上国などの事業者・個人へ融資することで、グローバルな資金需給のギャップ解消を目的としている。累計出資金額は90億円に達しており、ユーザー登録数は5日時点で2万4000人を超えた。

 第一生命保険からの資金調達については、ESG(Environmental、Social、Governance)投資の一環である「インパクト投資」に該当する。融資型クラウドファンディングの提供により、資金需要が旺盛な現地の事業活動促進、また雇用の創出などに寄与するほか、マイクロファイナンス事業者や再生可能エネルギー事業者などへの融資を通じ、発展途上国の人々の生活水準向上につなげられる社会的インパクトが期待されるという。同社では、運用収益の獲得と社会的インパクトの創出の両立を意図して投資判断する手法をインパクト投資として定義している。


 今回の資金調達により、ファンド審査プロセスの強化による組成件数および、種類の増加、保有ポートフォリオの状況、リスク・リターンの可視化に関する機能を開発・実装する。また、コンプライアンスおよび、オペレーション体制の強化、ファンド組成・運用担当者、金融エンジニア、管理部門担当者などの採用などを通じ、経営基盤および運営体制の強化、投資家向けのサービスの充実を図るという。

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