5000万件を超えるFacebookアカウントからのデータが不正に使われていたことが発覚し、Facebookをめぐる論争が飛び交った1週間だったが、Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏がついに、5日間にわたる沈黙を破った。
Cambridge Analyticaによるデータの不正使用のようなことが二度と起こらないよう、Facebookは新たな対策を講じるという。
「当社にはユーザーのデータを保護する責任があり、それができないのであればユーザーにサービスを提供する資格はない」と、Zuckerberg氏は自身のFacebookページへの投稿に記した。
米国時間3月16日遅くに論争が巻き起こり始めて以来、Zuckerberg氏が公に発言するのはこれが初めて。Facebookは、同ソーシャルネットワーク上の大量のアカウントからの情報が、ユーザーの許可なくCambridge Analyticaによって使われていたことを公表した。Cambridge Analyticaは、米大統領選でトランプ陣営が採用したデジタルコンサルティング企業だ。
Facebookによると、データは当初、ケンブリッジ大学のAleksandr Kogan教授によって性格判断アプリのために収集されていたという。同氏は合法的にデータを収集していたが、その後、Facebookの規約に違反してその情報をCambridge Analyticaに流した。
「Kogan氏、Cambridge Analytica、そしてFacebookの間の信頼を破るものだった」とZuckerberg氏は述べ、「しかしそれと同時に、Facebookと、当社とデータを共有し、当社がそれを保護してくれると期待する人々との間の信頼も損なわれた。これを修復しなければならない」とした。
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