The New York Times(NYT)の米国時間3月19日の報道によると、Facebookの最高セキュリティ責任者(CSO)のAlex Stamos氏が同社を去る予定だという。
2016年の大統領選挙中、Facebookのサービスを悪用するロシアのトロール(荒らし)活動が行われた。この問題に対するFacebookの調査に関連して、Stamos氏が同社の情報開示への対応に不満を持っていることが退職の理由のようだ。報道によると、Facebookがその状況にどう対応すべきかをめぐって、同氏は最高執行責任者(COO)のSheryl Sandberg氏を含む最高幹部陣と衝突したという。
NYTの報道によると、Stamos氏は当初、Facebookに対して、同氏の日常業務の引き継ぎが完了した2017年12月に退職したいと伝えたという。同氏は、2018年8月まで同社にとどまって職務の引き継ぎを監督するよう説得された。
NYTの19日の報道を受けて、Stamos氏は「(退職の)うわさが流れているが、私は今もFacebookでの職務に全力で携わっている。私の役割が変わったのは事実だ。私は現在、新興のセキュリティリスクの調査と選挙のセキュリティへの取り組みに、より多くの時間を費やしている」とツイートした。Stamos氏は同社を退職する予定があるかどうかについて、何も語らなかった。
Despite the rumors, I'm still fully engaged with my work at Facebook. It's true that my role did change. I'm currently spending more time exploring emerging security risks and working on election security.
— Alex Stamos (@alexstamos) 2018年3月19日
Facebookは現在、Cambridge Analyticaによる約5000万件のFacebookアカウントデータの不正流用をめぐる論争に対処している。Stamos氏の退職のニュースは、そのさなかに報じられた。
Facebookにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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