卒業・進学・進級シーズンだ。この時期の10代の子たちは、SNSでの動きが非常に活発になる。卒業や進学、進級などの大きなイベントが近づき、人間関係が一新する時期だからだ。彼らがコミュニケーションに使うのは、LINE・Twitter・Instagramが多い。この時期ならではの最新のSNSの使い方と問題についてご紹介したい。
高校では、クラス単位でのLINEグループ「クラスLINE」があるのは当たり前だ。クラス発表があった瞬間に作られることが多い。そのクラスLINEが、卒業・進学シーズンのこの時期には非常に活発になるという。
クラスLINEは自然発生的に生まれて広がっていくものだ。参加者がLINEを知っている同士で招待し合うため、招待されないままの子もおり、クラスの人数とクラスLINEの参加人数が違うことも多い。実名やわかりやすいニックネームをLINEネームにしている場合はいいが、まったく無関係のハンドルネームを使っている場合は誰か分からないことも多いという。
「一度なぜか無関係な人がクラスLINEにいたことがあって驚いた。卒業間近になって初めてクラスLINEに招待されたって先輩もいる」とある女子高生が言っていた。「アルバムに投稿されていた写真で、(招待される前に)クラスの打ち上げがあったことを知って落ち込んだ」という話も聞いたことがある。
クラスLINEを好むかどうかは、そのクラスへの愛着次第で大きく分かれるようだ。義務感で入っていた場合は、卒業したらすぐに抜ける子も多いようだ。ただしそのまま残って、同窓会などにまめに使われているケースも少なくない。「イベントの写真もたくさんあがっているから、クラスLINEを読み返すと学生時代が蘇る」という。
数名でおそろいの制服を着てディズニーランドに訪れる「#制服ディズニー」、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに訪れる「#制服ユニバ」はすっかり定番となっている。春休みの時期に行くと、制服姿の集団を多く見かけるだろう。
最近はそれだけでなく、卒業シーズンに街角に制服姿の高校生があふれていることがある。「高校生であることに価値がある」ことを知っている高校生たちが、最後の制服姿を楽しんでいるのだ。たとえば、「#制服デート」だ。あえて制服姿でデートをしてプリクラを撮り、高校時代の記念としているのだ。また、「#制服交換」もよく行われている。違う高校に進学した友だち同士で制服を交換し合い、プリクラを撮るというわけだ。
「#ジャージプリ(#体操着プリ)」というおそろいの高校のジャージ姿で撮るプリクラも人気だ。「あえてダサいジャージ姿で撮る遊びの1つ。女子高生じゃないとできないし」という。楽しそうなのだが、校名や名前などが胸についているケースも多く、消している子も多少はいるが、そのままになっているケースも少なくない。
彼らはInstagramにどんな写真を掲載できるかに力を入れている。投稿する写真がないのが1番つらいことであり、周囲の人たちに「友だちがいない」と思われることを何より恐れる。その点、特にどこに行かなくても、制服系のプリクラ自撮りならリア充に見えやすく使い勝手がいいようだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス