サムスンは、自社の「Creative Lab(C-Lab)」プログラムから生まれた人工知能(AI)ベースの新プロジェクト3件を、見本市「South By Southwest(SXSW)2018」で披露すると発表した。
サムスンの社内インキュベーションプログラムであるC-Labで誕生した「Toonsquare」「Aurora」「GADGET」は、テキサス州オースティンで開催されるSXSWで米国時間3月11日〜14日に披露される。
Toonsquareは、文章を漫画に自動変換するAIアプリだ。ユーザーは、あらかじめ用意されたキャラクターを選ぶか、写真を元にキャラクターを作ることができる。
このアプリはテキストを解析し、その文で表現されている感情や動きを読み取る。その後、キャラクターの表情やジェスチャーをユーザーに提案する。あとは、ユーザーが背景、フォント、吹き出しをカスタマイズすれば、漫画が出来上がる。
Auroraはスマートフォン向けの3Dキャラクターによるアシスタントで、音声に加えて画面に情報を表示することによりユーザーとやり取りできる。また、スマートフォンのカメラを介して、ユーザーのジェスチャーや居場所を認識できる。
GADGETは、ゲーム内広告のオークションをリアルタイムで行うプログラムだ。この広告はポップアップでもインタースティシャルでもなく、看板などゲーム内のオブジェクトとして表示される。広告主への広告の販売は、自動取引プラットフォーム経由で行われる。また、内容をリアルタイムで更新したり、ターゲットを設定したりできる。
サムスンによると、C-Labは2012年に始まって以来、200を超えるアイデアを生み出してきたという。その中には、同社の製品に取り入れられたものもあれば、スピンオフして独立した企業になったものもある。
2017年4月には、美容や子供関連のスタートアップ5社がこのプログラムから誕生している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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