サムスン、視覚障害者向けスマートグラスなど3プロジェクトを発表へ

Abrar Al-Heeti (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2018年01月04日 12時21分

 サムスンが、同社のインキュベーションプログラム「C-Lab」から生まれた3つの新しいプロジェクトを家電見本市のCES 2018で発表する。これには、肺にダメージを負った人の回復を支援する装置や、視覚障害者を補助するスマートグラスなどがある。

 1つ目の「GoBreath」は、ハイテク吸入器のような見た目のポータブルデバイスだ。アプリに接続して利用し、手術時の全身麻酔によって肺にダメージを負った人に、術後の回復に役立つガイドラインを提供する。このような患者は、回復を早めるために深呼吸を行うよう指示されることが多いが、肺の痛みのためにこれが難しい場合がある。

 GoBreathは、そうした患者の回復プロセスを指導し、肺呼吸運動のガイドラインを提供する。また、アプリを通じて肺の回復状況をチェックすることも可能だ。さらには付属のウェブサービスやクラウドサービスを通じて、医師が患者の回復度合いをモニタリングしたり、呼吸の練習を促したりすることもできる。

GoBreath
GoBreath
提供:Samsung

 さらにサムスンは、「Relumino」と呼ばれるスマートグラスも公開する。これは、視覚に障害がある人が何かを読んだり見たりするときに、その対象をよりはっきり見えるようにする機器だ。このスマートグラスは、スマートフォンとの併用が想定されており、接続先のスマートフォンのプロセッサとバッテリを利用することで、軽量化を実現している。

 Reluminoでは、内蔵カメラの映像から画像を取得して、その画像をスマートフォンで処理する。この処理した画像をスマートグラスのディスプレイに映し出すことで、スマートグラスの着用者がものを見やすくするという仕組みだ。

Relumino
Relumino
提供:Samsung

 これに加えて、サムスンではポータブルな指向性スピーカ「S-Ray」も発表する予定だ。

 C-Labは2012年に開始されたプログラムで、従業員は本来の業務以外に自分が関心を持っているプロジェクトに取り組むことができる。これらのプロジェクトから生まれた成果が、サムスンの正式な製品となることはないが、独立した事業としてプロジェクトをスピンアウトできるかどうかが判断される。したがって、こうしたプロジェクトが実際に製品化されない可能性もある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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