Lyftは、電子健康記録(EHR)管理の大手Allscriptsと新たに提携した。Allscriptsが米国時間3月5日に発表した。Allscriptsは現在、4万5000件の診療行為、18万人の医師、2500の病院に対してサービスを提供している。
Lyft、およびライドシェアリングサービスでLyftと競合するUber Technologiesは、医療機関と提携して、診察を受けに行くのに支援が必要な患者に移動手段を手配する取り組みを拡大しており、今回の新しい提携もその一環だ。これにより、医者が患者のために、AllscriptsのEHRサービスを利用してLyftの配車を手配できるようになるという。
配車サービス企業にとって、医療分野はB2Bビジネスを拡大する大きなチャンスを秘めている。移動手段の問題で診察を受けに行けない患者が数多くいるからだ。LyftとAllscriptsによれば、米国ではこの問題のために診察を受けられない患者が毎年360万人いるという。さらに、低所得の患者の25%が、移動手段を確保できないために診察を受けに行けなかったり、診察日を変更したりしているとLyftは述べている。このような患者の数を減らせれば、当然ながら医療機関は利益を増やせる。
Lyftは発表の中で、こうした患者を2020年までに半減させるために全力で取り組むとした。
現在、Allscriptsなどの医療機関はLyftの「Concierge」サービスを利用している。これは、医療機関が顧客や他のスタッフの代わりに配車を手配できるサービスだ。Uberも1日、医療分野に特化した独自のサービス「Uber Health」を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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