Googleは米国時間2月22日、企業の顧客向けメッセージに「Rich Communication Service」(RCS)を利用するためのアーリーアクセスプログラムを拡大し、新規企業が加わったと同社ブログで発表した。
この拡大により、米国とメキシコにおける食品や旅行、小売り、配送といった業界の一部企業が、従来のSMSによるメッセージをRCSによってアップグレードする。これによりブランディングを強化するとともに、リッチなメディアを取り扱い、対話性を向上させ、アナリティクス機能を手にできるようになる。RCSメッセージングの目的は、企業が電話番号で送信するSMSのテキストメッセージよりも優れたエクスペリエンスを提供するというものだ。
Googleは既に米国でSprintと提携し、コンタクトレンズ小売り業の1-800 Contactsや、花やグルメフードのギフトを手がける1-800-Flowers.com、宿泊予約業のBooking.comやSnapTravel、ファストフードのSubwayといった企業がRCSメッセージを送信できるようにしている。またGoogleは、メッセージングパートナーとして、3CやCM.com、Mobivity、OpenMarket、Smooch、Twilioの名前も挙げている。
Googleによると、「Android OS」の「Message」アプリを使用して企業からのテキストメッセージを受信している顧客には、自動的にエクスペリエンスの向上がもたらされるという。
2016年、SprintはGoogleと提携し、RCSベースのSMSという、Android上で「iMessage」に対抗するメッセージングサービスを提供する米国初の通信事業者となった。Googleは同ブログに、現在では40を超える通信事業者とデバイスメーカーが、AndroidのMessageアプリを通じて、RCSプラットフォームを使用していると記している。
Googleは、今後数カ月のうちに、RCSメッセージングサービスをより多くの企業にもたらすと約束している。スペインのバルセロナで現地時間2月26日に開幕する「Mobile World Congress 2018」で、さらなる詳細が発表されるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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