サムスンはカナダで現地時間11月15日、リッチコミュニケーションサービス(RCS)を手がける加NewNet Communication Technologies (Canada), Inc.("NewNet Canada")の買収を発表した。同社はSamsung Electronics Canadaの完全子会社となるが、今後も独立して運営される。
RCSは事実上、次世代のSMSテキストメッセージの標準規格となっている。RCSを利用すれば、標準的なテキストメッセージに、Facebookの「Messenger」やAppleの「iMessage」、「WhatsApp」といったチャットアプリと同様の機能を持たせることができる。しかもこの新しい規格は、携帯電話にすでに搭載されているシンプルなSMSサービスでも同じような機能を実現する。サムスンによれば、RCSに対応したデバイスでも、SMSのみに対応したデバイスでも、ユーザーはあらゆるネットワークでコミュニケーションできるようになるという。
また、RCSはシンプルなテキストメッセージにも新しい機能を追加する。例えば、相手が返信メッセージを入力中であることが表示されたり、受け手がメッセージを読んだことが通知されたりするようになるのだ。さらに、グループメッセージの機能が強化され、チャットに他の人を追加したり削除したりできるようになる。高解像度の写真など、大容量のファイルの共有や送付も簡単に可能になる。
米CNETは今回の買収についてサムスンにコメントを求めたが、回答は得られていない。同社はプレスリリースで、「今回の買収はサムスンだけでなく、通信業界にとって非常に大きな意味を持つものだ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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