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「国産AIの真の実力を見せる」--富士通エバンジェリスト中山氏

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 朝日インタラクティブが2月27~28日に開催する「CNET Japan Live 2018」は、AI(人工知能)時代の新ビジネスコミュニケーションをテーマに多くの登壇者がIT技術の未来像を語る。今回は、30年以上にわたってAIを研究してきた富士通が「国産AIの真の実力と富士通が描く企業の未来戦略」と題して講演するが、その登壇者である富士通 常務理事 主席エバンジェリスト 中山五輪男氏に登壇内容の一部を伺った。

――CNET Japan Live 2018に訪れる聴講者に聞いてほしいポイントは?

富士通 常務理事 主席エバンジェリスト 中山五輪男氏 富士通 常務理事 主席エバンジェリスト 中山五輪男氏

中山氏:これまでのビジネスエリアにおけるAIシェアは海外勢が強かった。富士通の前はソフトバンクに16年間勤めていたが、日本市場の顧客は第1候補としてIBM Watsonの名前を挙げる。その後に日本マイクロソフトやGoogleが続き、日本国内の企業名が浮かばない状態だった。だが、国産AIが海外勢に劣るのかと言えばそれは大きな間違い。国産AIが優れている点は数多くある。登壇時は「国産AIの真の実力」をテーマに各種事例を交えつつ紹介する。

――なぜ、国産AIの認知度が高まらないのでしょう。

中山氏:単純にアピールが足りなかっただけだと思う。逆から見ればIBMが積極的なマーケティング活動に務めてきた結果だ。他のAIソリューションと比べると高額なWatsonだが、IBMの担当者は日本隅々まで活動し、認知度を高めた結果としてブランド構築の成功と浸透に至ったと見ている。

――富士通が「Human Centric Inovation」を掲げている背景は?

中山氏:「企業は人なり」という言葉どおり、個々の人々が集まって組織を形成している。1人1人の働き方は千差万別だが、弊社のAIソリューションプラットフォーム「Zinrai」は個人やチーム、そして組織全体の活動に貢献できるという考え方で歩んできた。他方で我々は共創(Digital Co-creation)というアプローチを掲げている。これは、新たな未来を創り出すため、ビジネスのノウハウとデジタル技術を融合させ、エコシステムパートナーや顧客と価値を共創するというもの。この考えで人が中心になって個々のパワーを引き出すためにAIを活用し、弊社とパートナーが一緒に顧客ビジネスを育成して行く。そんな思いを込めている。

――Zinraiの魅力を3つ挙げるとしたら何でしょう。

中山氏:1つめは弊社が何十年も前からAIの研究開発を行っていた点。ちょうど私が大学生だった約30年前は第2次AIブームで、各メディアが盛んに取り上げていた。日本国内でも海外勢に負けないAIを開発しようといった話を覚えている方もおられるだろう。弊社は第2次AIブームから研究開発に取り組み、長い歴史に伴ってさまざまな機能を実装してきた。その点において最近生まれたばかりのAIと(Zinraiは)大きな差が生じる。

 もう1つは日本人が開発しているため、Zinraiの日本語処理能力は高い。顧客もIBM WatsonとZinraiを比較して、日本語処理能力を高く評価して頂いた。先の「Human Centric Inovation」には、人が中心にいるだけではなく、日本人とAIという組み合わせという意味も込めている。我々日本人が使う言語は日本語。だからこそ日本語を理解し、日本の文化を理解するAIを海外勢が開発するのは難しいだろう。その点でZinraiは他社AIソリューションと比べても抜きん出ている。日本語に特化した機能は他社も実現可能だが、日本の担当者が米国本社へフィードバックしても、日本語の優先順位は高くないのが現状だ。我々は日本語への取り組みを最優先事項としているため、Zinraiの大きな強みとなる。

 最後は弊社のエンジニア。グループで3万人のSIerを取りそろえ、顧客が抱えるプロジェクトに対して、機能や製品で開発するのは弊社が得意とするところ。ハードウェアはもちろん、場合によってはチップレベルでも開発できるIT企業は他に多くない。他方でAIに関する案件の要望は細密化し、1つの製品・ソリューションを納品して完了する訳ではない。我々はZinraiを基盤に顧客の価値創造を実現するために多数のAPIを用意している。APIに関しては他社のAIソリューションも同様だが、Zinraiは顧客需要に合わせて日本人の要望に即したAPIを開発・提供することが可能だ。

――2015年11月から毎年新たな発表を行ってきました。2018年のアップデートは?

中山氏:まだ詳しくは話せないが、1年間を振り返るとZinraiに関してはお問合せを含めた受付件数が累計で1000件以上、商談数が700件以上となる。特にここ数カ月の伸びが大きい。AIブームがビジネス化し、Zinraiの認知度が高まると同時に市場に浸透し始めていることを強く感じる。

 中山氏が登壇する2月27日のセッションでは、「国産AIの真の実力と富士通が描く企業の未来戦略」と題した講演を行う。IT担当者は中山氏のメッセージを直接受け取ってほしい。

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