Googleが提供する「Android」の次期バージョンは、「Pixel 2 XL」よりも「iPhone X」に似たスマートフォン向けに設計されるかもしれない。
Googleが「Android 8.0 Oreo」に続いてリリースするOSバージョンとうわさされる「Android P」は、新しいデザインのスマートフォン向けに最適化されるらしいと、Bloombergが米国時間2月12日に報じた。これには、iPhone Xのようにノッチ(切り欠き)があるスマートフォンや、「ZTE Axon M」のような2画面ディスプレイ、うわさされているサムスンの折りたたみ可能な「Galaxy」スマートフォンのような折りたたみ式ディスプレイが含まれる。
Android Pについてはそのほかに、バッテリ持続時間の延長や、人工知能(AI)アシスタントである「Googleアシスタント」のさらなる統合が報じられている。
記事への情報提供者らによると、iPhone Xに似た形状のスマートフォンにAndroidを対応させることは、「iPhone」ユーザーにAndroidへの移行を促すための1つの手段だという。Androidがミッドレンジとローエンドのスマートフォン市場で優位にあるとされているが、Appleの「iOS」はハイエンド市場の大きな割合を占めている。また、新しいデザインに対応することは、Androidスマートフォンを購入して満足しているユーザーに、同プラットフォームを引き続き支持してもらうことにもつながるだろう。
iPhone Xが初めて発表されたとき、前面カメラのノッチ部分が美しくないとの声もあった。しかし、Androidを搭載する「Essential Phone」にもそれがあり、他にも複数のスマートフォンがノッチのあるデザインを採用している。iPhone XのようなノッチのあるAndroidスマートフォンがさらに登場するとうわさされていることを受けて、Googleはそれらに対応することにしたのかもしれない。
Android Pを搭載するすべてのスマートフォンに、ノッチや2画面ディスプレイ、折りたたみ式ディスプレイがあるわけではないが、Androidが新しいデザインにシームレスに対応するならば、そうした新規デザインを採用する端末との親和性は高まる。
Googleが、「Pixel」スマートフォンの次期バージョンにノッチのあるデザインを採用するつもりで、Android Pにこのサポートを組み込んでいる可能性もあるが、2018年のかなり後にならなければ真相はわからない。Android OSの新バージョンは通常、GoogleのPixelスマートフォンに最初に搭載され、最新の特徴や機能の詳細が明らかになる。
Googleは、5月8日〜10日に開催する開発者会議「Google I/O」でAndroidの最新バージョンを正式に発表するとみられている。その際には同OSの詳細が明らかになるだろう。
米CNETはGoogleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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