1月30日〜2月5日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは米国時間2月1日に、2018年第1四半期決算を発表した。過去最高の決算では、アナリストの予想を上回る売上高と純利益を記録したが、iPhoneの販売台数は予想や前年同期の数字には届かなかった。
Appleは2017年10月からの3ヶ月の間、7730万台のiPhoneを販売した。この数字は前年同期からわずかに1%減少している。しかしiPhoneの売上高は13%上昇した615億7600万ドルとなった。AppleはiPhone X発売後、毎週に渡ってiPhone Xが最も販売台数を稼いだラインアップであったことを強調し、その結果少ないか同等の販売台数で売上高を13%伸ばすことができた。
これまで注目されてきたサービス部門は前期からは1%減だったが、前年同期から18%増加し、引き続き成長ペースを緩めていない。Apple MusicやiCloud追加ストレージなどの有料購読会員数は前年同期から3割増えて2億4000万人に達したと発表した。
その成長の核となっている定額音楽サービスApple Musicは3600万人が有料契約を結んでおり、世界でトップを走るSpotifyの半数に達している。またThe Wall Street Journalによると、米国市場においては、Spotifyの月間成長率2%をApple Musicは月間成長率5%と上回っていることから、2018年中にApple Musicが米国内契約数でSpotifyを追い抜くとの見通しを示している。
2018年に注目するカテゴリは、iPadとその他の製品部門だ。
iPadは2014年第1四半期を境に、3年あまりの期間前年同期比割れと低迷を続けてきた。しかし2017年第3四半期、第5世代iPadとiPad Pro 10.5インチモデルを投入して、再び成長のペースに戻り、3期連続で前年同期比増を重ねている。
今後、Appleは、製品価格1000ドルを分水嶺に、コンピューティングをiPadとMacをうまく振り分けていくことになる他、2018年のOSのアップデートでは、iPadのアプリをMacで動作できるようにする計画も伝わっている。
また、その他の製品で好調なのはウェアラブルデバイスだ。Apple Watch Series 3は、前年の新製品だったApple Watch Series 2の倍の販売台数を記録しており、引き続き高成長を続けている。
アップル、第1四半期は予想上回る--「iPhone X」販売好調をアピール(2/2) 「Apple Music」、米国での有料会員数でSpotifyを年内に抜く見込み(2/5)2017年12月から対応に追われているiPhoneの旧機種のパフォーマンス制限問題。Appleはバッテリ交換のコストを大幅に値引き、またiOS 11.3で電源管理機能のON/OFFを設定できるようにし、一定の問題解決としたい構えだ。
そうした中で、米国司法省と証券取引委員会は、iPhoneの性能制限の問題に対して調査を開始し、Appleもこれに協力していることが報じられた。
Appleは改めて、顧客体験の保護を重視したことを強調しており、買い換えを促進するために製品寿命を縮めたわけではない点を説明している。
これとは別に、iPhone 7が突然「圏外」となり通信できなくなる問題が報告されている。Appleはメインロジックボードのコンポーネントの故障が問題だとして、修理プログラムを展開する。
これらのモデルの中には、日本で販売されたiPhone 7(A1779)も含まれている。
「iPhone」旧モデルの性能抑制問題で米当局がアップルを調査か(1/31) アップル、「iPhone」旧モデルの性能抑制問題で米当局の調査に対応(2/1) アップル、一部「iPhone 7」で「圏外」表示される問題の修理プログラム開始(2/5)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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