Googleは、HTCの「Pixel」開発チームを11億ドル(約1200億円)で買収する手続きを完了した。
「HTCとの取引が正式に完了したことをうれしく思う。今後何年にもわたってこれまで以上に優れた革新的な製品に取り組んでくれるであろう、とてつもない才能を持ったチームを歓迎する」とGoogleのハードウェア担当シニアバイスプレジデントを務めるRick Osterloh氏はブログの記事で述べた。
Googleは9月、経営不振に陥っていた台湾のスマートフォンメーカーHTCとの間で、11億ドルを現金で支払って同社の一部の従業員を雇い入れることで合意した。その従業員の多くが既に、PixelシリーズのスマートフォンでGoogleと連携していた。
Googleは、Pixelブランドのスマートフォンや音声アシスタントスピーカ「Google Home」など、ハードウェアにますます力を入れており、今回の動きはその流れを汲んだものだ。しかし、スマートフォン企業の買収に関しては、進みかけて引き返した経験が同社にはある。同社は5年前にMotorola Mobilityを125億ドル(約1兆4000億円)で買収したが、その2年後にこれを手放し、レノボに29億ドル(約3200億円)で売却した。
買収が正式に完了したことに伴い、台湾オフィスが加わったことでアジアにおけるGoogleの基盤も拡大した。台北は、アジア太平洋地域におけるGoogle最大のエンジニアリング拠点となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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