NECパーソナルコンピュータは1月16日、LAVIEシリーズに学生向けノートPC「LAVIE Note Mobile」、そして趣味を楽しむ大人向けデスクトップPC「LAVIE Desk All-in one」を発表した。
「LAVIE Note Mobile」は、学生がキャンパスで持ち歩くことを想定して開発した製品だ。同社は2017年3月にLAVIE Note Mobileの従来機を発売し、学生の支持を得られたと判断した。今回はさらに学生のニーズをつかむために、青山学院大学の協力を得て、4カ月に渡り調査した。
NECパーソナルコンピュータ 執行役員の河島良輔氏は、日本の大学生が諸外国に比べてPCの利用率が低く、PCスキルに自信がないと答えている調査を踏まえ、「パソコンは社会人になれば必ず習得しなければならないもの。パソコンと始めに接点を持つのは学生のときだ。もっと日本の若者にパソコンを使ってもらいたい」と、学生をターゲットに絞った理由を語った。
「調査をすすめると、グローバルのトレンドと日本のトレンドには違いがあった。”シンアンドライト(薄くて軽い)”がグローバルではトレンドだが、薄さにはこだわるが大きさは気にされていない。また軽さに関しても、日本の満員電車でも負担にならない軽さまでには至っていない。そこで日本のトレンドは”スモールアンドライト(小さくて軽い)”だと定義した。さらに、日本のユーザー好みのデザイン、そして価格帯を考えて開発した(河島氏)」。
同社によると、学生がPCに求める3大要件は、(1)コンパクト(A4サイズ以下)、(2)軽量(1kg以下)、(3)価格(15万円以下)だという。しかし、同社商品企画本部 エバンジェリストの森部良輔氏によると、この要件を満たしているノートPC(2017年発売)は、300モデル中12モデルだった。そこで、今回発売される「LAVIE Note Mobile」は、その3要件を前提に開発を進めた。
「LAVIE Note Mobile」は、横289mm×縦197.5mm×高さ17mm。A4用紙よりも小さい。重量は約924g(NM550/KAシリーズのみ約925g)と1kgを切った。メインマシンを持ち歩くことにこだわり、画面サイズは従来機よりも大きい12.5型にした。「一回り大きくしたが重量は約20gの増加に抑えた。しかも1.5mm薄くすることができた」と森部氏は述べた。
バッテリ駆動時間は約11.7時間(NM550/KAシリーズのみ約11.6時間)だという。狭い席での利用も考慮し、インターフェースは背面に設置した。キーボードのピッチは19mmと、15インチクラスのPCと同じにしている。また、ファンレス設計により静音性と低発熱も実現。図書館でも動作音を気にすることなく利用できるという。
ストレージはSSDにより高速に起動する。OSの起動時間は約12.7秒(NM550/KAシリーズ)とのこと。満員電車や荷物に圧迫されても耐えられるように、面耐圧は150kgfを実現した。
LAVIE Note Mobileのラインアップは3種類。ディスプレイはすべて12.5型ワイドフルHD(峡額縁)、広視野角(IPS)・ノングレア液晶。CPUはNM550/KAシリーズがCore i5-7Y54、NM350/KAシリーズがCore m3-7Y30、NM150/KAシリーズがCeleron 3965Y。メモリはNM550/KAシリーズが8Gバイト、NM350/KAシリーズ、およびNM150/KAシリーズが4Gバイト。ストレージはSSDで、NM550/KAシリーズが約256Gバイト、NM350/KAシリーズおよびNM150/KAシリーズが約128Gバイト。指紋認証(Windows Hello対応)はNM550/KAシリーズのみ搭載。カラーは、パールホワイト、パールブラック、メタリックピンクの3色。
発表会に登壇した現役女子大生は、「指紋認証がスマホ感覚で使えて良かった」と語り、「父親が使っているようなごついパソコンよりも、華奢に見えるデザインのパソコンがいい」と、パソコンにも見た目を重視する意見を述べた。
価格はオープンプライスだが、店頭予想価格(税別)はNM550/KAシリーズが14万4800円、NM350/KAシリーズは12万4800円、NM150/KAシリーズが10万4800円。発売は1月18日だ。
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