荷主と配送ドライバーをマッチングするサービス「PickGo」を提供するCBcloudは1月16日、報酬の即日入金ができるサービスを1月17日から開始すると発表した。
PickGoは、貨物を最寄りの倉庫から顧客へ受け渡す最後の区間における“ラストワンマイル”物流のマッチングプラットフォームだ。
今回のサービスの導入により、PickGoを利用する配送ドライバーは、稼働したその日に報酬を受け取れるようになる。現状の配送ドライバーは、ガソリン代や駐車代金、高速料金など日々の出費が多いにもかかわらず、報酬を受け取るまでに1~2カ月ほどかかるのが一般的という。
PickGoでも締め日を設けていたため、最長30日後の入金となっていた。そうしたドライバーの負担を減らせるよう、即日入金できる体制を整える。
仕事が終わると専用のアプリ上にポイントがたまる。ポイントの確定後、平日(銀行営業日)14時半までの申請で当日、14時半以降の申請は翌銀行営業日にポイントに応じた報酬が入金される。
このしくみには、三井住友銀行とウェルネットの決済サービスを採用している。受け取る側はどの銀行でも対応し、手数料として1回の振り込みにつき一律432円がかかる。
CBcloud 代表取締役の松本隆一氏は「物流業界初の取り組み」と自信を見せる。物流業界の労働環境の見直しの一環として、配送ドライバーらが働きやすい環境を提供したいと語る。
報酬の即時入金は、荷主からの入金サイクルと異なるため、CBcloudが資金リスクを負うことになる。この即日入金システムの資源は、2017年9月に実施した3.4億円の第三者割当増資だ。
また同社は1月、KDDI ∞ Labo出身の皆川拓也氏をCBcloudの取締役CSO 最高戦略責任者として迎えた。CBcloudは2016年にアクセラレータプログラム「KDDI ∞ Labo」の第10期デモデイで、最優秀賞のKDDI ∞ Labo賞を獲得している。
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