Googleは米国時間12月5日、Amazonの「Echo Show」と「Fire TV」における「YouTube」サービスの提供を停止すると述べた。
Echo Showでは5日にYouTubeの提供を停止する。Fire TVのユーザーには、YouTubeを2018年1月1日から利用できなくなるという通知が表示されるようになるという。
Googleは9月にEcho ShowからYouTubeアプリを削除しており、その後復活させたと報じられていた。一方のAmazonは、Google傘下のNestが提供する一部製品の販売を停止し、ユーザーにはYouTubeのウェブ版を使用するように促していた。
「双方の製品やサービスを消費者が利用できるように、Amazonと合意に至るための努力をしてきた」とGoogleの広報担当者は米CNETに述べた。「しかしAmazonは、『Chromecast』や『Google Home』などのGoogle製品を取り扱わず、『Google Cast』ユーザーに対して『Prime Video』を視聴可能とせず、11月にはNestの一部の最新製品の販売を停止した」
「これだけ相互関係が失われてしまっていることから、YouTubeをEcho ShowとFireTV上でこれ以上提供することはできない。これらの問題を解決するための合意に早く達することができればと願っている」と、この担当者は述べた。
年末商戦が繰り広げられる中、おそらくGoogleは、同社の「Home」製品をAmazon自体のサイト上で「Echo」に対抗する製品として位置付けたいのだろう。Googleは最近、サイズが異なるHomeのバージョンとして「Home Mini」と「Home Max」の提供を開始している。
「Echo ShowとFire TVでは現在、YouTube.comの通常のウェブ表示がされるようになっており、顧客を直接YouTubeの既存ウェブサイトに誘導している」と、Amazonの広報担当者は米ZDNetにコメントした。「Googleは、オープンなウェブサイトへの顧客のアクセスを選択的にブロックするという残念な前例を作ろうとしている。当社は、できる限り早期にGoogleとともに本件を解消したいと考えている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」