前編に続き、「Google Home Mini」のレビューの後編をお届けする。
「Google Assistant」の最大の長所は、さまざまな場面でいろいろな使い方ができる点だ。朝はアラームで起こしてくれる上、その日の朝の天気、主なニュース、交通情報を知らせてくれる。冗談や楽しい隠し機能、雑学知識で子どもを楽しませることもできる。キッチンではたちまち、手を使わずに済むクッキングタイマーに早変わりする。料理中は、順を追ってレシピを読み上げてくれる。料理が終われば照明を消したり、対応しているほかのホームガジェットをコントロールしたりできる。
スマートフォンをいつもうっかり家のどこかに置き忘れてしまうという人なら、Google Home Miniが救いの手になるかもしれない。「find my phone(スマートフォンを見つけて)」と話しかければ、「Android」端末を鳴らすことができる。サイレントモードや「Do Not Disturb」モードになっていても、あるいはセルラー対応でなくても使える機能だ(Wi-Fi環境でも動作する)。ただ、Google Home Miniと会話するのは、ちょっと変な感じかもしれない。米CNETの同僚が使ったときも、「Sum-g 9-3-oh-t」を鳴らしましょうかと言われて、何のことか一瞬戸惑ったという。同僚のスマートフォン、「Galaxy S7 SM-G930T」のことだったのだ。
また、この機能で「iPhone」を探すときは、やや難がある。サイレントモードに設定されている場合や電波の届かない場所にある場合は、まず探せない。それでも、Googleアカウントにスマートフォンの番号を追加するか、電話番号を直接読み上げてスピーカに電話をかけさせる手はある。つまり、自分の電話番号をまるまる大声で読み上げることに支障がなく、サイレントモードでなければ、「Amazon Echo」と同様、簡単にiPhoneを見つけることはできる。
また、Google Assistantは違う人の声を聞き分けられる。自分のスケジュールを確認するときや、自分の母親(ルームメイトの母親ではなく)に電話をかけるときなどに重宝する(Amazonの「Alexa」にも複数ユーザーの声の識別機能が追加された)。
Google Assistantは、Alexaよりも役に立つ個人的な情報を提供するために、Googleのオンラインサービスのライブラリから、マップやカレンダーなどの情報を引き出すこともできる。最大の切り札は検索機能だ。Google Assistantは検索機能を利用して、かなり具体的な質問にも対処できる。取りこぼしかねない厄介な質問の場合は、答えるときに出典を引用する。驚くほど優秀な答えが返ってくる質問の例を、いくつか紹介しよう。
Some examples of the sorts of Google-friendly questions that the Home and Home Mini are good at answering. Alexa can’t handle these. pic.twitter.com/Fglg4iKBaD
— Ry Crist (@rycrist) 2017年10月6日
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