Twitter Japanは12月6日、新広告サービス「オートプロモート」を発表した。
これは、月額固定9900円で1日最初の10ツイートを自動で広告配信するというもの。フォロワーを増やすための広告も並行して配信できるほか、配信数もこれまでの9900円分のプロモツイートよりも多く配信できるという。設定は、アカウントのメニューに設置された「オートプロモート」という項目からアクセスし、フォロワー獲得数やリーチしたユーザー数なども確認できる。なお、投稿したツイートが配信対象となってしまうため、「おはようございます」などのラフな投稿をする場合は、一度オートプロモートをオフにしてから投稿し、再度オンにする必要がある。
オートプロモートは、セルフサーブ広告と呼ばれるものの一種で、広告代理店を通さずユーザー自身で配信できる。このため、代理店へのマージンが不要となるほか、広告運用ノウハウを自社で蓄積できるため、担当が変わった場合でも引き継ぐことができるという。また、ユーザー自身で入稿でき、スタート・ストップもスマートフォンから操作可能なほか、土日や夜中の操作にも対応する。なお、割安のプランではあるものの、出稿内容についてはTwitter側できちんと審査されるという。
一般的なTwitterのセルフサーブ広告の特徴として、無料で掲載でき、クリックされると課金対象となる(1クリックあたり20~80円)ものの、リツイートされた先でのクリックは課金対象にはならない。また、配信先も細かく指定でき、興味関心が類似するフォロワーやツイート内のワードとの連動、自社サイトの訪問者、都道府県別の配信なども可能だ。これらターゲットになるユーザーはすべてAIが判別する。
例えば、カラーコンタクトであれば、有名コスプレイヤーのフォロワーやビジュアルバンドのフォロワー、健康食品では「疲れた」とツイートしたユーザー、法人向け会計ソフトでは商工会議所や会計士・税理士、ビジネス新聞・雑誌のフォロワー、バラエティ番組であれば出演者や芸人、裏番組のフォロワーに配信しているという。また、訪日客を対象としたレストランのプロモツイートでは、海外のレストラン情報アカウントのフォロワーかつ、地域を日本に設定することで、訪日したユーザーにターゲットを絞って配信することもできる。
同社によると、Twitterが持つリアルタイム性などから、天気・災害・電車遅延のほか、ニュース・スポーツの報道、混雑状況、購買やグルメなどの感想といった情報の検索手段としても利用されてきているという。また、利用者数の約半数が30代以上であること、国内の月間アクティブユーザー数が4500万人を超えていることなどから、マーケティングツールとしての位置づけも強くなってきているという。
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