電通と電通デジタルは12月5日、クリエイティブ観点でマスとデジタル媒体向けの動画広告の最適化を実現するサービス「BRAND LIFT CHECKER(ブランド・リフト・チェッカー)」の提供を開始すると発表した。
両社は、電通グループ内のマーケティング手法を集積した統合フレームワーク「People Driven Marketing」の開発を発表。今回のBRAND LIFT CHECKERは、People Driven Marketingサービスの一貫となる。
BRAND LIFT CHECKERを活用することにより、「マス媒体向けに開発した動画広告をデジタル媒体向けにアレンジする」場合や「デジタル媒体向けに動画広告を展開する」場合において、「最も人の心を動かす、最適な動画広告」の制作サポートができるようになるという。
なお、同サービスの開発に当たっては、過去に蓄積した2978件のYouTube動画広告で実施したブランド効果測定をベースに、電通のCMプランナーによる独自のクリエイティブ観点からの178項目におよぶチェックと、データサイエンティストによる分析を加えることで、人の態度変容を促す動画広告の要素・組み合わせを解明しているという。
178項目の中には、「冒頭1秒以内にブランド名が出る」「著名人が出演している」といった自動的に機械で判別可能な項目に加え、「感動的」「かわいい」といったような人にしか判別できない項目も含まれている。
従来のデジタル広告のクリエイティブでは、事前に高精度な成果予測を立てて効果の最適化を図ることは困難であったことから、これまでは個別案件ごとにABテストが実施され、実施しながら精度を高めていくという手法が用いられていた。
しかし、廉価に大量の広告クリエーティブを制作して試すという手法では、かえってブランドを棄損させてしまうのではないかとの懸念もあり、そうしたリスクへの対応も求められていたという。両社によると、BRAND LIFT CHECKERは、こうしたリスクへの対応にも役立つという。
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