Googleの「Daydream」プラットフォームを採用するHTCのスタンドアロン型仮想現実(VR)ヘッドセットを夢見てきた人は、その夢から覚めなければならない。
スマートフォンメーカーのHTCは5月の報道で、Googleと協力し、「新タイプ」のVRヘッドセットに取り組んでいると伝えられていた。HTCのワイヤレスヘッドセットは、GoogleのVRプラットフォームをサポートし、スマートフォンや外部のコンピュータを使うことなく動作するとみられていた。
だが、その計画は中止されたとするTechCrunchの報道を受け、Googleの拡張現実(AR)およびVR担当バイスプレジデントであるClay Bavor氏は、HTCはDaydreamブランドのヘッドセットを生産しないが、2社は引き続き協力していくとツイートした。
Confirmed, no Daydream standalone from HTC, but we remain great partners. https://t.co/t3RvgJIMUp
— Clay Bavor (@claybavor) 2017年11月14日
HTCは米国時間11月14日、Qualcommの「Snapdragon 835」を搭載するワイヤレスヘッドセット「Vive Focus」を正式発表した。Vive Focusは「6自由度(6DoF)のトラッキング」を実現するとしており、これはつまり、仮想世界を歩き回るのにトラッキング用の外部カメラを設置する必要がなくなるということだ。
Lenovoもまた、Daydreamヘッドセットに関してGoogleと提携していた。GoogleがFast Companyに語った話によると、Lenovoによるスタンドアロン型Daydreamヘッドセットの計画は現在も進行中だという。
HTCの広報担当者は次のように述べている。「当社は年内、中国市場向けにスタンドアロン型デバイスのVive Focusに注力していく。Googleとの素晴らしい関係は維持しているが、現時点でDaydreamを採用したスタンドアロン型デバイスを欧米市場に投入する予定はない。われわれは、当社のハードウェアに関するロードマップを精査し、2018年の欧米市場向けの製品が具体化した段階で情報を共有するつもりだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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