Intelが、AMDの主要なグラフィックス技術のエキスパートを引き抜いた。ハイエンドのディスクリートグラフィックス製品の強化を図る。
Raja M. Koduri氏は12月にIntelに加わる。新たに立ち上げられたCore and Visual Computing Groupのシニアバイスプレジデント、Intelのチーフアーキテクト、エッジコンピューティングソリューションを推進する新しいイニシアチブのゼネラルマネジャーに就任する。
Koduri氏は、「広範なコンピューティング分野」向けのハイエンドグラフィックスソリューションによって、PC市場の統合グラフィックス分野におけるIntelの主導的な地位を高めるだろうと、Intelは述べた。
Intelは声明の中で、「当社は今後、Koduriの指揮の下、クライアントおよびデータセンターに向けに、コンピューティング、グラフィックス、メディア、イメージング、機械知能機能にわたる分野で差別化した知的財産を統合し、拡大していく。対象は人工知能(AI)や、さらにエッジコンピューティングなどの新興分野も含む」と述べた。
Koduri氏は、ビジュアルコンピューティングと加速コンピューティングの分野で25年の経験があり、この4年間はAMDに在籍していた。直近では、同氏はAMDのRadeon Technologies Groupのシニアバイスプレジデント兼チーフアーキテクトを務め、先進的な「Vega」GPUの開発を監督した。
AIワークロードや高性能コンピューティング(HPC)によってGPUの需要が増す中で、Koduri氏は、AMDが半導体市場で復活に向けて歩み始めるのを支援した。こうしたトレンドは市場に大きな変化をもたらし、NVIDIAがエンタープライズ分野の重要なプレーヤーとして台頭した。米ZDNetは、IntelとAMDが次世代ノートPC向けチップの製造で提携することを今週報じた。
Koduri氏の退職がAMDのグラフィックス事業計画や戦略的方向性に影響を及ぼすことはない、とAMDは今週述べた。AMDは現在、2018年の製品およびテクノロジグラフィックスのロードマップに沿って事業を進めており、最高経営責任者(CEO)のLisa Su氏が暫定的にRadeon Technologies Groupを率いる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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