ロイヤルHD、馬喰町に完全キャッシュレスのレストラン--働き方改革の実験店舗

 ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを展開するロイヤルホールディングスは11月1日、完全キャッシュレスなどを導入した「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」を11月6日にオープンする。ロイヤルグループの生産性向上と働き方改革を目指し、次世代の店舗運営の研究開発を目的としている。

「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」イメージ
「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」イメージ

 新店舗では、ITの活用を通じて店長業務の効率化を図るため、完全キャッシュレス、セルフオーダーのオペレーションを導入。現金管理がなくなることにより、売上管理業務の作業数を軽減。報告業務など店舗業務の効率化につながるとしている。また、スタッフのトレーニングツール、マニュアルを簡単に作成できるツールを導入することによって、トレーニングも短時間で行える環境を構築する。

 キャッシュレスにおいては、楽天の「楽天ペイ(実店舗決済)」の決済システムを使用。支払いはクレジットカード、「楽天Edy」や交通系ICカードを含む主要電子マネーを利用可能とする。QRコード読取り機能が搭載されたアプリは、今後導入予定という。

 そのほかキッチンのオペレーションを改革することで、調理工程の短縮と料理の質との両立を図る。また、調理機器を最小限にすることで厨房スペースをコンパクト化。狭小立地でも客席スペースを確保する。

 ロイヤルホールディングスでは、少子高齢化による生産労働人口の減少や市場変化などサービス産業を取りまく環境に対して、同店舗を足がかりにグループ全体の課題解決および次世代のビジネスモデル確立に向けた取り組みを強化していくとしている。

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