10月17日〜10月23日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleが9月12日に発表した今年3機種目の新型スマートフォン、「iPhone X」が、11月3日の発売を前に、10月27日午後4時1分から予約を開始する。世界的に非常に数が限られているとみられることから、予約しても発売日に手元に届く人の数は限られる可能性がある。
アップル「iPhone X」、10月27日午後4時1分より予約開始--予約なしの当日販売もiPhone Xは既に発売済みのiPhone 8シリーズに搭載されている機械学習処理とグラフィックス性能を高めたA11 Bionicプロセッサ、新しいセンサとカラーフィルタを搭載する1200万画素カメラ、ワイヤレス充電、ガラスバックのボディなど多くの共通点を持つ。
その上で、iPhone最大サイズとなる5.8インチの有機ELディスプレイを採用しホームボタンを廃止した新しい全面ディスプレイのデザイン、ステンレススチールのフレーム、そして顔面認証のFace IDを実現するTrueDepthカメラを搭載し、新しい世代の方向性を示すモデルとなる。
アプリ開発者から見るiPhone Xの大きな変化は、ホームボタンがなくなったこと、そしてディスプレイが縦に伸びたことだ。iPhone 8シリーズでは縦横比が共通だったため、デザインの最適化を行う必要が出てくる。さらに、縦長のディスプレイであることから、画面上部にあるボタンなどにはより手が届きにくくなり、ユーザーインターフェースデザインの再設計も必要になるだろう。
iPhone Xの出荷台数が限られると言われている。人気も集中することから、開発者自身が手に入れられるiPhone Xの数も限られることになるだろう。アプリ開発者としても、当面は使用上の分かる範囲での対応に留まることが予測される。
Appleとしては、縦横比やホームボタンなしの操作性など、新しい使用が今後も続いていくかどうか、早めに答えを出しておかなければ、iPhone Xユーザーがアプリを使う上で、最良の体験を引き出すことができなくなってしまう可能性がある。
iPhone XはiPhoneとして初めて有機ELディスプレイを搭載した。コントラスト、薄型化、省電力化、折曲げなどのデザインの自由度など、スマートフォンを設計する上で、液晶ディスプレイに比べて様々なメリットがある有機ELディスプレイ。
Androidは数年前からハイエンドモデルで採用されており、iPhoneへの採用で、スマートフォンのディスプレイの勢力図が一挙に有機ELに傾くことが予測できる。現在Samsung一強の状態が続いているが、他のメーカーも供給を急ぐことになりそうだ。
iPhone Xのもう一つの新しい要素であるTrueDepthカメラは、赤外線カメラで深度データを正確に計測することで、顔面認証のFace IDを高速に実現できるが、それ以外にもカメラ1つで高品位なポートレートモードの撮影を実現したり、絵文字をリアルタイムで動かしたりできる「Animoji」など、セキュリティ以外の活用の道も開いている。
ソフトバンク、「iPhone X」の256Gバイトは約15万円(10/20)AppleとVirnetXの間で2010年から争われてきた特許侵害訴訟で、米連邦地方裁判所判事がテキサス州で、Appleに対して、4億4970万ドルの支払いを命じる最終的な判断が下された。VirnetXが10月16日に出した声明で明らかにした。Appleは判決を不服として上訴する意向だという。
VirnetXはインターネット上に仮想プライベートネットワークを構築する技術のライセンスが大半の収益源となっており、パテントトロールとして知られている。AppleがiPhoneなどの製品向けに提供しているiMessageやFaceTimeといったコミュニケーション機能について、VirnetXの特許を侵害しているとして争われてきた。
iMessageは、特にセキュリティ機能をアピールしており、鍵を共有する送信者と受信者以外は、データをサーバに蓄積するAppleであっても中身を見られないとしている。
アップル、賠償金4億3970万ドルの支払いを命じられる--VirnetXへの特許侵害で(10/17)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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