次に載せるのは、映画「ブレードランナー 2049」を見終わってから、友人とビールを飲んでいるときの写真だ。どんなスマートフォンでも、筆者はフラッシュを使いたくない。目障りだし、背景が暗い影になって、被写体は白っぽく光るゾンビのようになってしまうからだ。
だがAppleは、iPhone 8とiPhone 8 Plusのスローシンクロフラッシュという新機能で、この問題に対応してくれた。簡単に言うと、カメラのシャッタースピードを遅くして露光量を増やし、背景をやや明るくするという仕組みだ。
バーの中でフラッシュをオンにして撮影した下の写真を見てほしい。iPhone 7 Plusの方は背景が暗く、人物に当たっている光がきつい。いくぶん赤目現象も起きている。iPhone 8 Plusでは、フラッシュの光が背景にもうまくなじんでおり、写真全体がかなり良くなっている。
スローシンクロフラッシュは、間違いなく、iPhone 8 Plusで筆者が気に入った機能だ。ポートレートライティングと比べても、なおのこと気に入っている。しかも、フラッシュをオンにする以外、設定は特に必要ない。
次に筆者は、Nourish Cafeに立ち寄り、動画とスローモーションをテストした。写真と同様、動画もiPhone 8 Plusで撮影した方が筆者の目には若干きれいに見えた。ディテールが良くなり、色も鮮やかになって、ハイライト部分(最も明るい領域)の白飛びがiPhone 7 Plusより起きにくくなった。
動画のディテールとダイナミックレンジが向上したのは、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによるところが大きい。iPhone 8とiPhone 8 Plusには動画専用のエンコーダがあり、撮影中の画像をリアルタイムで解析して、モーション、テクスチャ、パターンに応じた最適化を行う。その結果、ディテールが向上し、精密になるのだ。
iPhone 7 PlusとiPhone 8 Plusのどちらも、4Kでの動画撮影が可能だが、iPhone 8 Plusでは24fps、30fps、60fpsからフレームレートを選べるようになった。iPhone 7 Plusの4K動画は、30fpsしかない。
スローモーション動画も、iPhone 7 PlusからiPhone 8 Plusで進化した機能だ。1080p動画の場合、iPhone 7 Plusでは120fpsのみだが、iPhone 8 Plusでは240fpsでも撮影できる。iPhone 8 Plusの動画のほうが、シャープな印象だった。「スローモーション効果」のかかった動作は滑らかになり、ジャガイモでジャグリングをする様子を撮影してみたところ、特に効果が顕著だった。
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