スマートスピーカ「Google Home」は多くの点でかなり健闘しているが、「Amazon Echo」や「Echo Dot」、「Amazon Tap」と比較すると、明らかな弱点もある。Amazonのスピーカの頭脳であるバーチャルアシスタント「Alexa」は2年以上学習し、成長してきた。一方、GoogleのAI「Googleアシスタント」はまだ新しい。
Amazonのスマートスピーカと互角に戦いたいのであれば、Googleは新機能を追加する必要があるだろう。「Google Home」が現時点でできない、必要とされる9つの機能を紹介しよう。
Google Homeには新たに音声によるショッピング機能が追加された。また、「Google Now」には数年前から、追跡番号をメールから抽出して配送状況のプッシュ通知を表示する機能がある。だが、Google Homeには配送状況を追跡する機能はない。
Google Homeの頭脳であるGoogleアシスタントにはフライト情報を提供する機能がある。だが、なぜか配送状況を追跡する機能はまだない。
Google Homeの立ち上げ段階で幾つかの機能が不足していることは理解できるが、スリープタイマー機能のないスマートスピーカを発売するというのは驚きだ。Google Homeにリラックスするための音を流すよう命令すると、デフォルトの環境音を1時間再生した後、自動的に終了する。かと言って、30分後や1時間後にポッドキャストや音楽ストリーミングを停止するよう命令することはできない。
「OK Google、30分のスリープタイマーを設定して」と言うことはできる。Google Homeは反応するだろうが、「Sleep」という名前の30分タイマーを設定してしまう。だが、これでは役に立たない。
この機能が次のアップデートで対処されるといいのだが。
Alexa搭載スピーカにもまだない機能として、音声入力でメモを取る機能がある。
この機能はGoogle Homeにもない。Googleアシスタントには「買い物リストを作成する」という機能があることを考えれば、これは奇妙な話だ。
機能はそこにあるし、Googleにとってメモを取る機能を追加することなどそれほど難しくなさそうだ。だが、「OK Google、新しいメモを追加して」と言うと、返事は「すみません、お役に立てそうにありません」だ。
こうした問題の次善策は、「Evernote」、「OneNote」、あるいは「Googleドライブ」でメモを作れるように「IFTTT」のアプレットを作成することだ。
AmazonのAlexaと同様に、GoogleアシスタントもIFTTTのオンライン接続サービスを利用してスマートスピーカの機能を拡充できる。IFTTTにより、例えばLIFXの電球やEcobeeのサーモスタットなど、本来サポートしていない製品やサービスを操作できる。
Googleアシスタントを使って作成できるIFTTTのアプレットは、Alexa向けのものよりかなり細かく、カスタマイズもできる。だが、Google Home側は「アクション」を実行することはできない。つまり、Google Homeでできるのは、アプレットの「トリガー」になることだけだ。
Google Homeでアクションが使えるようになれば、便利になる理由を少なくとも10個くらいは思いつける。例えば、帰宅したら音楽を流すアクションや、「Egg Minder」で卵が残り3つ以下になったら通知するアクションなどだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス