壊れやすい素材であるガラスを使っているスマートフォンは、落として画面を割ることが多い。Appleの「iPhone 8 Plus」などは画面だけでなく背面パネルもガラスでできており、さらに壊す危険性が高い。“ひび”が入るとその部分からダメージが広がり、最終的にはタッチパネルが使えなくなるため、特に画面保護ガラスのひび割れは早い段階で対処するべきだ。
これに対しAppleは、スマートフォンなどのデバイスで画面割れを検出する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間9月28日に「GLASS BREAKAGE DETECTION」(公開特許番号「US 2017/0276618 A1」)として公開された。出願日は2016年3月23日。
この特許は、画面保護ガラスなど、外装部分にガラスやセラミックといった壊れやすい素材を採用する電子デバイスにおいて、外装の割れを検出する技術を説明したもの。光や超音波といった波の信号を外装に伝搬させ、その伝わり具合で割れているかどうか判断するという。
例えば、光を透過する画面保護ガラスの場合、検査用に入射した光は割れている部分で遮られてしまう。これにより、LEDなどの検査用光源と光センサのあいだにひびがあると検出できる。さらに、検査対象となる画面などの中央に光源のような検査信号を発するデバイスを取り付け、周辺にセンサを配置すれば、ひびの位置まで調べられるとしている。
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