多くの報道陣は長い階段を使ってシアターに降りたが、中には車椅子の人もいる。そうした人が利用するのが、透明なチューブのエレベーターだ。
ただし、エレベーターを支えるレールがらせん状になっており、入ったときと180度回転して出口に到着する仕組みとなっていた。実際に乗ってみると、ゆっくりとした回転で、酔ってしまうほどではなかった。
その他にも、ブリーフィングに対応するロビーと会議室が用意されており、プレス向けのアクティビティを1箇所で済ませられる機能性を追究した作りとなっていた点が印象的だった。
■らせん状のエレベーターをビデオで体験
最後に1つ。Steve Jobs Theaterの左右にある長い階段には手すりがあるが、これは壁材をていねいに削って持ちやすいよう加工したものだった。鉄製などの異なる素材の手すりを設置するのではなく、石の冷たい温度と滑らかな触り心地に、Steve Jobs Theaterを感触で楽しめるような、そんな体験が印象に残っている。
Apple Parkの敷地のすぐ脇には、Apple Park Visitor Centerが設置される。Apple StoreにはApple Park限定のTシャツやトートバッグなどのグッズが販売されているほか、Cafe Macも併設され、コーヒーや軽食を楽しめる。
■オープン前のApple Park Visitor Center
また、Visitor Centerのロビーには、グリッドが引かれたApple Parkの縮小模型が用意されており、専用のアプリがインストールされているiPad Proをかざすことで、Apple Park各所の建物やランドスケープデザイン、建物の中の様子、エネルギーや風の流れを、拡張現実で楽しめる。
Apple Parkは職場であると同時に、現在から未来に向けて、Appleがどのようにビジネスを進めていくのかという企業姿勢を表現する、最も巨大な製品の1つと数えられるのだろう。
サンフランシスコを訪れる際、ちょっと距離はあるが、クパティーノまで足を伸ばしてみてはいかがだろうか。シリコンバレーの入口となるサンノゼ空港を拠点にすれば、より身近に訪れることができるだろう。
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