Check Pointの研究者らは米国時間9月14日、「Google Play」でマルウェアの仕込まれたアプリが少なくとも50本見つかったと発表した。これらのアプリは、削除されるまでに100万〜420万回ダウンロードされたという。
こうしたウイルスは、無料の壁紙やカメラ、動画編集アプリを装っていたが、高くつく副作用があった。アプリに仕掛けられたマルウェアは、密かに有料サービスに登録したり、金銭の支払いを求める詐欺的なテキストメッセージを送信したりする。Check Pointは、マルウェアの仕込まれたアプリの1つが偽の壁紙であったことから、このマルウェアを「ExpensiveWall」と命名した。
ExpensiveWallは、McAfeeが1月にGoogle Playで発見した、以前から知られているマルウェアの新種だ。「マルウェアファミリ全体で590万〜2110万回ダウンロードされている」とCheck Pointの研究者は述べている。
Check Pointによると、8月7日にGoogleに知らせたところ、不正アプリはすぐに削除されたという。だが、数日中にさらなる不正アプリが出現し、Googleがこれを削除する前に5000回以上ダウンロードされた。
偽アプリは、Google Playが備えるマルウェア防止機能をかいくぐることができた。Check Pointによると、Googleの監視の目を避ける高度な隠蔽(いんぺい)技術でマルウェアを「包み込んでいた」からだという。
Googleは次のように述べている。「Google Playからこれらのアプリを削除した。Androidエコシステムの安全性を保つ研究コミュニティーの取り組みには常々感謝している」
Googleがこれらのアプリをストアから削除したとはいえ、その前にダウンロード済みであればデバイスは依然としてリスクに晒されている状態にあるため、手作業でアプリを削除する必要があるとCheck Pointの研究者らは警告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス