5月に「WannaCry」の世界的な拡散の防止に貢献したセキュリティ研究者が出廷し、悪名高いバンキングマルウェアを作成したとの容疑を否認した。
先週逮捕され、身柄を拘束された22才のMarcus Hutchins被告は、その後ラスベガスの裁判所で開かれた公判で無罪を主張した。
Hutchins被告の弁護人を務めるAdrian Lobo氏は、裁判所の前で現地のChristy Wilcox記者による「Facebook Live」での取材に応じ、被告が容疑を否認したことを認めた。
Hutchins被告は、ラスベガスの裁判所における審理中、保釈金3万ドルで保釈を許可された。
だが、Wilcox記者のツイートによると、Hutchins被告は「保釈金の用意が間に合わなかったため、今日(米国時間8月4日)は釈放されないと弁護人が語った」という。
Hutchins被告は保釈後も、インターネット接続された機器へのアクセスを許されず、GPSで常に監視されることになると、Wilcox記者は報じた。
米司法省は3日、WannaCryによるサイバー攻撃とは無関係の悪意ある活動を行った罪で、Hutchins被告を起訴すると発表した。
Hutchins被告は、「Kronos」マルウェアを作成した疑いに関連する6件の罪で、ある被告(名前は不明)とともに起訴された。Kronosはトロイの木馬で、標的のPCからバンキング用のユーザー名とパスワードを盗むことを可能にする。
Hutchins被告は、通信傍受を含む他の5件の罪でも起訴された。これには、米国のハッキング関連法の拠り所となって物議をかもしているコンピュータ不正行為防止法(Computer Fraud and Abuse Act:CFAA)の違反も含まれる。
Hutchins被告は、訴訟が起こされたウィスコンシン州の裁判所に8日に出廷するとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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