Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Krzanich氏は米国時間8月14日、Donald Trump米大統領が設置した製造業評議会のメンバーを辞任すると述べた。バージニア州シャーロッツビルで起きた悲劇的な事件を受けて同評議会を辞任する幹部が相次いだが、IT企業幹部としては同氏が初めて。
Krzanich氏はブログ記事で、米国製造業の支援には尽力するが、12日に1人の女性が死亡するという結末を迎えたシャーロッツビルでの暴力抗議に対する米政府の対応には反対すると述べた。Krzanich氏は、大統領を名指しにはしなかったものの、進歩することに注力するよりも反対派を攻撃することに関心を示す人を批判した。
「分裂した政治状況が重要な課題に深刻な害を及ぼしていることに、関心を促すために辞任する。こうした課題には、米国製造業の低迷に対処するという深刻な必要性も含まれている。政治や政治的意図が、米国の製造基盤の再構築という重要な任務を妨げている」(Krzanich氏)
「米政府は、政府に反対する人々を攻撃することに強い関心があるようだが、私は進歩のために辞任する」と同氏は記した。
同氏に先立ち、製薬大手MerckのCEOであるKenneth Frazier氏と、スポーツ衣料品大手Under ArmourのCEOであるKevin Plank氏も14日、同評議会を辞任した。
相次ぐ辞任の引き金となったのは、Trump大統領が、Unite the Rightという集会のために先週末シャーロッツビルに集まったクー・クラックス・クラン(KKK)、ネオナチ、白人至上主義団体を明確に非難せず、批判を受けたことだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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