トランプ大統領「トランスジェンダーの米軍入隊禁止」発言にIT業界トップが反発

Terry Collins (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2017年07月27日 12時07分

 Donald Trump米大統領は米国時間7月26日、トランスジェンダーの人々が米軍で働くことは認めないとツイートした。この発言について、テクノロジ業界のトップが続々と反対を表明している。

 Trump大統領は3回にまたがるツイートで、今後はトランスジェンダーの人々が「米軍のいかなる職務に就くこと」も認めないと述べた。Barack Obama前大統領の時代に、米国防総省はトランスジェンダーの人がそのことを隠すことなく軍務に就くことを可能にする方針を打ち出していた。この方針はまだ検討段階にあるが、Trump大統領の発言は当時の決定を覆すものとなる。

 Trump大統領によるこの一連のツイートを受けて、テクノロジ業界の幹部は一斉に反発を表明した。彼らの多くは、Trump大統領が2017年初めに特定国からの移民の入国禁止令を発した際にも、同じように反対の声を上げていた。Facebookの最高経営責任者(CEO)で、Trump大統領をたびたび批判しているMark Zuckerberg氏は、「誰であろうと、すべての人が自分の国のために尽くせるようにすべきだ」と自身のFacebookページに記した。

 また、AppleのCEO、Tim Cook氏は「#LetThemServe」(彼らが国のために尽くすのを認めよう)というハッシュタグとともに、自身の考えをツイートしている。

 GoogleのCEO、Sundar Pichai氏も、同じハッシュタグを用いて、「私は、軍務に就いているトランスジェンダーの人たちに感謝している」とツイートした。

 さらにはTwitterの共同創業者でCEOを務めるJack Dorsey氏も、「どのような形であれ、差別はわれわれすべてにとって間違いだ」とツイートしている。

 Trump大統領は、選挙期間中の2016年にLGBTコミュニティーの権利を守るために戦うとツイートしており、その点を考えると今回のツイートは興味深いと言える。2016年の発言がなされたのは、フロリダ州オーランドのナイトクラブで起こった銃乱射事件で49人が亡くなってからわずか数日後のことだった。犠牲者の多くはLGBTコミュニティーのメンバーだった。

 また、Microsoftの社長であるBrad Smith氏は次のようにツイートしている。「われわれは、米軍に所属するトランスジェンダーの人たちを含め、国のために尽くしているすべての人々を尊敬し、尊重する。#LetThemServe

 さらに、salesforce.comのCEO、Marc Benioff氏は、「#equalityforall」(万人の平等)というハッシュタグとともに画像をツイートした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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