BizteXは7月20日、デジタルロボットを活用して、企業の定型業務を自動化するクラウド型RPA(Robotic Process Automation)「BizteX cobit」のクローズドベータ版を法人向けに公開した。正式版は9月1日に提供予定。これにあわせて、ジェネシア・ベンチャーズから約4000万円を調達した。
BizteX cobitは、面倒な情報収集やヒューマンエラーが起こりやすい入力業務を、ロボットに代行させることで自動化できるサービス。たとえば、人材紹介のため企業の求人ページを毎日巡回してチェックし、求人広告掲載のために住所情報調査をさせたり、製品価格を変更するために毎日競合店舗の価格情報を取得・比較するといったことに利用できるという。
プログラミングをすることなく、「タイマー予約」「変更点の検出」「csv,xlsのインポートとエクスポート」「テキストの取得・入力」「繰り返し処理」などの機能を組み合わせて、高性能なロボットを簡単に作成できることも特徴だ。
同社によると、既存のRPAはオンプレミス型で構築するものが多く、要件定義から構築まで数カ月を要するものや、プログラミングの知識がないと利用できないツールが多く、誰もが簡単に使えるサービスではないと指摘。BizteX cobitは、クラウド型ソリューションであるため即日利用できるほか、蓄積したデータを基にAIを活用することで、ルールベースによるRPAや機械学習により進化するRPAなども構築できるとした。
同社によると、今回のクローズドベータ版は、すでに複数社の大手企業が利用しており、そのフィードバックを受けて、機能改善と向上を図るという。また、機械学習を利用した業務プロセス上の条件分岐の予測とレコメンド、画像認識や音声認識を活用した入力予測エンジンの開発など、新たな技術開発も進めるとしている。
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