若者が「メルカリ」と“同じフォルダ”に入れているアプリは--スマホ画面から読み解く実態

CNET Japan Staff  株式会社テスティー2017年07月20日 08時00分
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 若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリ「TesTee(テスティー)」を運営するテスティーと、CNET Japanが共同で現代の若者たちの実態に迫る同連載。

 第2回目は10~20代の男女762名(10代:341人、20代:421人)を対象に「フリマアプリ」に関する意識調査を実施した。フリマアプリの中でも特に若年層の支持を集めている「メルカリ」に焦点を当て、その利用実態を調査。さらに、話題となったアプリ「CASH」についてもアンケート調査を実施し、若年層のリアルな姿を読み解いていく。調査期間は2017年7月7~9日。

【TOPICS】
  • フリマアプリ利用者の9割は「メルカリ」ユーザー。そのうち約半数の若年層女性が「出品、購入どちらも利用している」
  • 最も利用されている決済方法は、10代は圧倒的に「コンビニ支払い」、20代は「クレジットカード決済」と「コンビニ支払い」を併用
  • 購入したものがイメージと違った場合は「出品する」、売上金は「メルカリで欲しいものを探す」、若者がまわす“メルカリ経済圏”
  • スクリーンショット解析で分かった「通販」「ファッションEC」としてのメルカリ
  • メルカリ利用者にとって話題の「CASH」の認識は「フリマアプリ」

若年層がまわす“メルカリ経済圏”

 まず、フリマアプリを利用している人を対象に、利用しているフリマアプリを聞いたところ、10~20代男女ともに他と圧倒的大差をつけ「メルカリ」が1位となった。その利用率は全体で88.6%となり、およそ9割の若年層男女がメルカリを利用していることが分かった。

testee
10代女性 n=236 / 10代男性 n=105 / 20代女性 n=272 / 20代男性 n= 149 /フリマアプリ保有者 / 上位3つ / MA

 そこでメルカリに焦点をあて、さらに深堀調査を実施。まず、メルカリの利用状況を尋ねたところ、10代女性の46.8%、20代女性の52.9%と、メルカリ利用者の2人に1人の女性が「出品、購入どちらも利用している」ことが分かった。一方、男性は「閲覧のみ」という回答が最も多く、10代で30.9%、20代で31.3%となった。出品されている商品に女性向けのものが多いこともあり、若年層の間では男性に比べて女性の方がメルカリを積極的に利用しているようだ。

testee
10代女性 n=214 / 10代男性 n=94 / 20代女性 n=240 / 20代男性 n= 128 / メルカリ保有者 / SA

 続いて、メルカリで「購入したことがある」もしくは「出品・購入どちらも利用している」と回答した人を対象に、商品購入時の決済方法を調査した。その結果、10代では男女ともに6割以上が「コンビニ支払い」と回答。20代は「クレジットカード払い」と「コンビニ支払い」がそれぞれ約4割となり併用していることが分かった。また、「メルカリポイント」は共通して利用されており、10代女性で44.3%、10代男性で43.4%、20代女性で38.7%、20代男性で25.4%となった。

testee
10代女性 n=149 / 10代男性 n=53 / 20代女性 n=163 / 20代男性 n= 67 / 購入経験者のみ / MA

 さらに、「購入したものがイメージと異なった場合」にどのような行動をとるかについて調査したところ、男女で異なる傾向が見られた。女性は10代、20代ともに「出品する」という回答が最も多く、10代女性で35.6%、20代女性で39.9%となった。年明けのバーゲンセール時に渋谷109の前で購入した福袋の中身を交換する女性たちをよく見かけるが、それと同じ様に女性は「欲しいものと違う」と思ったら処分せず、メルカリで「再出品」していることが伺える結果となった。

 これに対して、10代男性は女性と同様に「出品する」という回答が最も多く34.0%だったが、20代男性は「その他」という回答が最も多く34.3%、次いで「返品する」という回答が続き26.9%となった。「その他」と回答した人からは「我慢して使う」「友だちにあげる」「出品者もしくはメルカリに問い合わせる」といった声が寄せられた。

testee
10代女性 n=149 / 10代男性 n=53 / 20代女性 n=163 / 20代男性 n= 67 / 購入経験者のみ / SA

 次に、「出品したことがある」もしくは「出品・購入どちらも利用している」と回答した出品経験者を対象に「売上金の使い道」を尋ねところ、最も多かった回答は「メルカリ内で欲しいものを探す、または購入する」となり、10代女性で57.9%、10代男性で42.1%、20代女性で54.0%、20代男性で59.3%となった。先ほどまでの結果を見ても、「メルカリポイント利用」、「再出品」そして「売上金での商品購入」と、メルカリ内で商品が循環されていることが伺える。若年層内で“メルカリ経済圏”が存在すると言っても過言ではないだろう。

testee
10代女性 n=126 / 10代男性 n=38 / 20代女性 n=161 / 20代男性 n= 54 / 出品経験者のみ / SA

メルカリと同じフォルダに入れているアプリは?

 メルカリを利用している男女134名(女性:101人、男性:33人)から、メルカリのアプリアイコンを設置している画面のスクリーンショット画像を収集。テスティーのツールによる画像解析を実施した。

 フォルダ内にメルカリを設置している人が同フォルダ内で管理しているアプリを調査したところ、女性は「フリル」が最も多く101人中32人が保有。次いで「Amazon」が101人中30人となった。対して、男性は「Amazon」が最も多く33人中18人となり、メルカリ利用者の半数の男性が、同フォルダ内にAmazonアプリを保有していることが分かった。

testee

 メルカリ保有者の女性は他のフリマアプリではなく、「ファッションECアプリ」を同フォルダで管理する傾向が強く見られた。「SHOPLIST」「ZOZOTOWN」「WEAR」などセレクトブランドを購入できるファッションECアプリや、「WEGO」「GU」などファッション系のブランドECアプリ、さらに「BASE」「minnne」「Creema」といったの個人販売ECアプリなどをメルカリと同じフォルダで管理していた。

若年層の「CASH」の認知度は?

 フリマアプリ保有者を対象にCASHの認知度を調査したところ、「知っている」と回答した人は17.2%となった。サービス開始から1日経たずサービスが停止するほどの反響を見せたCASHだが、若年層間での認知度は2割以下だった。

 さらに、「知っている」と回答した人を対象にCASHの認識を尋ねた。CASHは「目の前のアイテムを一瞬でキャッシュ(現金)に変えられる」とうたっており、質屋アプリと紹介されることが多いが、CASHを知っている若年層はどのようなサービスと判断したのだろうか。

 結果は「フリマアプリ」との回答が最も多く36.6%、次いで「買取専門アプリ」が26.0%、「質屋アプリ」が24.4%となった。「その他」と回答した人からは、「オークション」「ゲーム」といった回答が挙がった。認識にばらつきが見られたものの、実際にアプリを利用したかを尋ねたところ、CASH認知者の19.8%が「査定してキャッシュを受け取った」と回答。そして、10.7%は「査定のみした」と回答した。

testee
「CASHを知っていますか」〈 10代20代の男女 n=762 / フリマアプリ保有者 / SA 〉
「CASHをどのように認識していますか」〈 10代20代の男女 n=131 / CASH認知者 / SA〉
「CASHをどのように利用しました」〈 10代20代の男女 n= 131 / CASH認知者 / SA〉

 利用者に「CASHを利用した感想」を聞いたところ、「とても便利早く再開して欲しい」(25歳男性)、「今後も使いたいと思っているが、現在査定停止中なので早く復帰してほしい」(29歳女性)と、サービス再開を待ち望んでいる声が挙がった。

 査定したものが金額とともにSNS上にアップされるなど、サービス停止後にも盛り上がりを見せたCASH。今回のフリマアプリ調査、さらにCASHの登場など、「自身が利用しないものはスマホでお金に変える」という、デジタルネイティブ世代特有の金銭感覚や流通が発達していることが伺える結果となった。

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