初代「iPhone」発売から10年--生活にもたらした10の大きな変化 - (page 2)

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年07月07日 07時30分

3. アプリがもたらした幸せへの鍵

 もう忘れてしまった人もいるかもしれないが、Appleの初代iPhoneには、サードパーティー製アプリも「App Store」もなかった。それが変わったのは、Appleが「iPhone 3G」とその「iPhone 2.0」ソフトウェアをリリースした2008年7月のことだ。

 iPhoneを必須の端末にしたのは、App Storeである。現在、App Storeには200万種類以上のアプリがある。そして、iPhoneとApp Storeは、スマートフォンなしには存在し得ない業界分野を生み出した。例えば、私たちをいろいろな場所に運んでくれるUberやLyft、写真共有機能を提供するInstagramやSnapchatは、スマートフォンなしでは生まれていなかっただろう。

4. 誰もが写真家に

 もちろん、iPhone以前にもカメラを搭載する携帯電話はあった。しかし、簡単にインターネットに接続できる機能とInstagramのようなアプリを共に備えるiPhoneが、人々の内なる写真家精神を呼び起こした。

 その結果、実際のカメラを持ち歩く必要がなくなった。

 Current Analysisのリサーチディレクター、Avi Greengart氏は、「人類はかつてないほど写真を撮影するようになり、写真の数は桁違いに増加した」と述べている。

5. ライブ配信

 iPhoneのカメラは、携帯用ビデオカメラ(このような製品が存在したことを覚えているだろうか)としてもワンタッチで利用できる。それに加えてインターネット接続機能も備えるため、ユーザーは即座に動画を配信することが可能だ。つまり、遠く離れた場所にいる家族と話したり、YouTubeに投稿するために猫の動画を撮影したりすることもできる。あるいは、「Facebook Live」や「Periscope」などのサービスのおかげで、そのテクノロジを使って、自分が目撃したことを即座に伝えたりすることも可能になった。警察による暴行を撮影した例もある。

 その一方で、これらのスマート端末を常に携帯していることにより、法執行機関や企業(スマートフォン上のアプリの開発元など)がユーザーを追跡することも可能になる。Appleはプライバシーに関して強固な姿勢を貫いているが、セキュリティは依然としてユーザーにとって大きな懸念である。

6. タッチスクリーンの普及

 かつてタッチスクリーンは珍しいものだった。今では、小さな子供がテレビをスワイプして、なぜ画面が反応しないのか不思議がるようになった。インタラクティブなスクリーンは、ほぼあらゆるものに搭載されている。冷蔵庫にまで搭載されているものがある。Jobs氏はiPhoneを発表したときに、次のように語った。「私たちは皆、生まれながらにして究極のポインティングデバイスを備えている。つまり指のことだ。iPhoneでは指を使って、マウスの登場以来最も革命的なユーザーインターフェースを作り出す」

 Jobs氏の先見性は、同氏が考えていた以上に正しかった。タッチスクリーン搭載スマートフォンの魅力を前に、Microsoftは自社ソフトウェアにタッチ機能を組み入れ、ハードウェアパートナーにタッチスクリーン搭載スマートフォン、タブレット、およびコンピュータを作らせることを余儀なくされた。

 現在では、タッチスクリーンを搭載しない端末を見たら驚いてもおかしくないほどになっている(ただし、Appleは「Mac」コンピュータにはタッチスクリーンを搭載しないと主張している)。

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