Facebook傘下のOculus VRは、仮想現実(VR)を教育に活用する取り組みの一環として、米カリフォルニア州にある州立図書館のうち90館にVRヘッドセット「Oculus Rift」および対応PCを100セット設置すると発表した。
書籍についてOculusは、VR同様、新しい可能性へのドアを開き、手の届かないはずの世界を体験させてくれるものだと説明する。今回の活動をカリフォルニア州の州立図書館とともに進めることで、そうした本とVRを一緒に提供できてうれしい、としている。
カリフォルニア州には州立図書館が184館あり、今回のVRシステム提供はその半数弱が対象。今後、提供範囲を残りの図書館にも拡大し、最終的には全館で同じように利用できる環境を整えていく計画。
Oculusの教育事業部門は、この図書館に関する取り組み以外でも、さまざまな研究活動を通じて学習方法に及ぼすVRの影響を調べている。例えば、Facebookと連携し、「Oculus NextGen」「TechStart」「inspirED」といったプロジェクトを運営中という。
Oculus教育プログラムマネージャーのCindy Ball氏は、「VRには、教育促進の大きな力があると判明済み」と述べた。「VRおよび拡張現実(AR)は、教育に絶大な効果をもたらす。難解な学術的題材を親しみやすくしたり、外科手術の訓練を効率化したりできるし、より豊かな表現で物語の背景を提示して共感と理解を養える」(同氏)
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