「iOS 11」vs「Android O」、新OSはどっちが勝つか?

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年06月13日 07時30分

 Appleは米国時間6月5日、「iPhone」の次期OSとなる「iOS 11」の機能を発表した。その数週間前にはGoogleが「Android O」を披露している。この2つのOSが、実質的に世界のスマートフォンを動かすことになる。では、より優れているのはどちらだろうか?

 結論を言えば、Android Oが優勢だ。

 理由は、Googleの人工知能(AI)──「Google Assistant」から、Wi-Fiのパスワードにカメラを向けただけで自動でWi-Fiの接続設定をするクールな機能まで──だ。

 Appleは停滞しているわけではない。現実世界に仮想の物体を表示する拡張現実(AR)をメインストリームにできれば、同社にも追いつくチャンスがある。

 ただし、以下の点は考慮すべきだ。

  1. 実際に2つのOSを並べて比較してみないことには、どちらがより重要な進歩を本当に遂げたかを知ることはできない(iOS 11は9月に、Android Oは夏にリリースが予想される)。
  2. AppleもGoogleも、それぞれ次期のiPhoneと「Google Pixel」の発表まで、まだ新機能を隠し持っている可能性がある。
  3. 新機能の幾つかは、iOSあるいはAndroid自体のものではない。

 上記の3点を踏まえた上で、両者の優劣を項目ごとにみていくこととしよう。

華々しい新機能

Android O

  • 動画や「Googleマップ」のナビゲーションなどを小さなサムネイル状にし、他のアプリの操作中も画面の端に表示しておける(「Picture in Picture」と呼ばれる機能)。
  • テキストをコピー&ペーストで選択する際、氏名、電話番号、住所、会社名など、種類に応じて選択範囲を自動的に調整し、アクションを予測して提示する(「Smart Text Selection」と呼ばれる機能)。
  • Android Oのすべての新機能はこちら

iOS 11

  • 「iMessage」上で「Apple Pay」を使って友だちに支払いができる。
  • 家にある複数のスピーカで音楽を再生できる。
  • iOS 11のすべての新機能はこちら

 ここでの勝者は、Android Oだ。Picture in PictureとSmart Text Selectionは小さな機能だが、日常での端末利用をより便利にしてくれる。そして、Android端末はiOSと違い、既に端末から複数のスピーカで音楽を再生できるようになっている(Chromecastをサポートしていれば)。

 それでも、iMessageでの個人間(P2P)決済機能の追加は大きい(Android端末にはない機能だ)。


提供:James Martin/CNET

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