AppleはiOS 11のロック画面、コントロールセンター、Siriのインターフェース、App Storeのデザインを改善した。Android Oも幾つか改善しているが、iOSほどの規模ではない。
ここでの勝者は、iOS 11だ。紹介されたデザイン、特に刷新されたコントロールセンターは好印象だ。だが、新しいApp Storeがうまくいくかどうかは疑問だ。
GoogleはARとVR分野ではAppleの数年先を行っている。GoogleのVRには「Google Daydream」が、ARには「Tango」があり、VRについては最近、スタンドアロン式のヘッドセットを準備中であると発表した。AppleはAR分野に足を踏み出したばかりだ。だが同社は、AR開発者向けプラットフォーム「ARKit」が年内にリリースされれば、世界最大のARプラットフォームになるとしている。
ここでの勝者は、VRについてはAndroidだ。ARについては勝負は宙に浮いている。GoogleのTangoプロジェクトは立ち上げに時間がかかっている。Appleがもし、うわさ通りiPhoneカメラにAR機能を搭載すれば、Googleを追い抜く可能性がある。
AppleもGoogleも、AI研究に注力し、デジタルアシスタントや関連ツールをより賢くし、文脈認識機能を強化しようとしている。
Googleはまた、ダウンロードせずに使えるミニアプリ「Instant Apps」などのプロジェクトにも取り組んでいる。これは技術的にはAndroidに属するものではないが、スマートフォンで役立つ機能だ。さらに、物体をすぐに識別する「Google Lens」のコンセプトも印象深い。
まだ終わらない。GoogleもAppleも、新端末を披露する時まで幾つかのOSの機能を発表せずにとっておくことで有名だ。
今のところ、Androidの方が優勢だが、これからAppleに驚かされる可能性もある。10周年を迎える次期iPhoneは大きく変わるといううわさだ。だとすれば、一番すごい新機能はそれまでとっておきたくなるだろう。
そうなると、AppleのAR技術が、次期iPhoneのカメラのキラー機能になる可能性がある。あるいは、もしAppleがホームボタンをなくすとしたら、ハンズフリーなSiri機能が登場するかもしれない。
Appleは、こうした機能をAndroid Oに追いつく大事な瞬間までとっておきたいだろう。次期Pixelに搭載されるAndroid Oが、隠し持った最終兵器で強烈な一撃を返さない限りは。
すべてが明らかになる時が待ちきれない。
AppleとGoogleにコメントを求めたが、両社からの返答はなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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