Googleの親会社Alphabetの傘下にあるWaymoが、自動運転に関する自社のノウハウをトラック業界にもたらそうとしている。Reutersが報じた。Waymoにコメントを求めたところ、すぐに回答は得られなかったが、同社は複数の報道機関に対して、同社のプログラムについて認めたようだ。
Forbesによると、現在カリフォルニア州の私道で試験走行されているが、2017年中にアリゾナ州で公道へと試験範囲を広げる予定だ。Waymoは現在、「Peterbilt」のトラックを利用しており、公道での試験を開始する際には、テスト運転者が必ず運転席に搭乗するという。また、重量3万3001ポンド(約15トン)以上に相当するクラス8のトラックに取り組んでいるという。
この分野にWaymoの大規模な競合企業は少ないが、最大のライバルはUberだ。Uberは、自動運転トラックを開発するOttoを買収している。Ottoは、元GoogleのエンジニアAnthony Levandowski氏が2016年に創業した企業だ。Ottoのシステムは、自動運転トラックによる初の配送に成功している。積み荷はビールだった。
Teslaも独自のセミトラックに取り組んでいる。同社の乗用車と同じ半自動運転機能の一部が搭載される可能性が高い。しかし、WaymoとOttoのように、セミトラック全体をゼロから開発しようとすると、既存車両に新しい技術を組み込むよりも時間がかかる。
Reutersによると、Waymoは長距離輸送をターゲットにしており、地域での配送と集荷を運転者が行うという。さらにWaymoはForbesに対し、自動運転トラックはドライバーの人手不足解消につながる可能性があると述べた。米国トラック運送協会のデータによると、現在約5万人のドライバーが不足しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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