VAIOとメルセデス・ベンツ日本は5月24日、メルセデス・ベンツ コレクションとして日本初の特別仕様PC「Mercedes-Benz×VAIO Z」を同日11時より販売を開始した。
amazon.co.jpのメルセデス・ベンツ日本公式オンラインストアで購入できる。ソニーストアや量販店での販売はない。最速お届け日は6月6日としている。東京・六本木にあるメルセデス・ベンツ コネクションで展示予定だ。
Mercedes-Benz×VAIO Zは、VAIO Zのフリップモデルがベースになっている。デザインは、メルセデス・ベンツの名車として知られるスポーツカー「300SL」と、「東京モーターショー2015」にて日本で初公開された自動運転車に対応するコンセプトカー「Vision Tokyo」の2種類。
VAIO Zのアルミニウムボディ表面に、300SLまたはVision Tokyoのレーザー刻印が施されたものが選べる。さらに、Vision Tokyoのイメージに合わせ、VAIOが新開発したブルーのバックライトキーボードを搭載した。
このほかにも、タッチパッド部分とヒンジの外側におなじみのロゴマーク、「スリーポインテッドスター」がついており、ヒンジ部内側には「Mercedes-Benz」のロゴが入っている。このほかに、スペシャルサウンドとしてシステム起動時にエンジンをかけたときの音、スタンバイ復帰時にブリッピング(加速やシフトダウンなどのシフトチェンジ時にエンジン回転をあわせる制御)音が出るほか、専用の壁紙4種類が搭載されている。
OSはいずれもWindows 10 Home 64ビットで、Officeなし。スペックはメインメモリ8Gバイト(オンボード)、ストレージはCore i5-6267Uプロセッサモデルが第二世代ハイスピードSSD(256Gバイト)、Core i7-6567Uプロセッサモデルは第3世代ハイスピードSSD(256Gバイト)になる。価格は、Core i5モデルが25万円(税込)、Core i7モデルが28万5000円だ。
同スペックの現行VAIO Zと比較した場合、値差はCore i 5モデルが1万2000円、Core i 7モデルが2万円程度。
台数は全100台限定で、受注後にユーザーが希望するモデルのレーザー刻印を施す。
実は、デザインを決定するまでにかなりの時間をかけたという。たとえば300SLは、名車なのでメルセデス・ベンツ社内に多くのデザインや写真があった。「でも、そのまま使ってしまうとVAIOのPCという感じにならない。長く愛着をもってもらえるよう、VAIOのデザイナーにVAIOに合うように変えてもらった」(メルセデス・ベンツ日本 アフターセールス・マーケティング部 アクセサリー・コレクション課マネージャーの島川杏子氏)。
一方のVAIOは、レーザー刻印という特性に合わせ、さらに細かい表現ができるよう、レーザーの操作を変える工夫をしたという。「ボンネットの細かい線、ライト周りの細かい表現など、細かい部分をデザイナーとレーザーを扱う製造の技術者と話しながら仕上げた」(VAIO 商品企画部 統括部長の伊藤好文氏)と説明した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」