Siriは、視覚障害者だけでなく、一般の人も知っておくと便利な機能だ。まずは、iPhoneの「設定」-「Siri」から「“Hey Siri”を許可」をオンにしておく。すると、ホームボタンを押さなくても、「Hey Siri」と呼びかければSiriが起動するようになる。
iPhoneを伏せておいたり、iPhoneと離れた状態にあってもApple Watchに「Hey Siri」と呼びかけることでSiriが起動する。もしくは、デジタルクラウンを長押しすればSiriが起動する。
たとえばカップ麺を食べるとき、「Hey siri、3分測って」と話しかけるとタイマーが設定され、席から離れていてもApple Watchが3分たったことを知らせてくれる。
これを応用して、メッセージの作成や返信、メールの返信などができる。iPhoneなら音声だけでメールを新規作成することも可能だ。
ちなみに、「何ができるの?」と話しかけると、できることをSiri自身が説明してくれる。
長めの文章をSiriで入力するときのコツは、句読点をつける場所で一拍おいて話すことだという。そうすることで長い文章も、話ことばも文章もかなりの確度で入力できて使いやすくなるという。
iPhoneから「Watch」アプリを開き、「一般」-「アクセシビリティ」-「VoiceOver」を開いてオンにすると、画面上の項目を読み上げてくれるようになる。
たとえば、待受画面の状態で時間の部分を1回タップすると時刻を読み上げてくれる。日付をタップすれば、日付を読み上げる──といった具合だ。
Apple Watchの待受画面をミッキーマウスやミニーマウスにしておくと、通常のSiriとは異なるかわいらしい声で読み上げてくれるので、試してみるといいだろう。
なお、この機能を利用するにあたり注意しておきたいのは、Apple Watch本体から音が出ることだ。たとえばiPhoneをカバンに収納したままでも、Apple Watchを操作してメールやメッセージを読み上げられるが、周囲に聞こえてしまうのでプライバシーや周囲の状態に注意したい。なお、iPhoneの場合は、イヤホンやヘッドホンなどをしていれば周囲に聞こえることはない。
VoiceOverは、Siriで簡単にオン/オフを設定可能だ。「VoiceOverをオン」「VoiceOverをオフ」と言えば、その通りに設定してくれる。都度、iPhoneから設定しなおさなくても済むので便利だ。
また、「VoiceOver」の項目で「Tapicタイム」をオンにしておくと、バイブレーションで時刻を知ることができる。画面全体を一度手で覆い、ディスプレイが暗くなった状態で画面をダブルタップする。すると、時刻を長い振動と短い振動で教えてくれる。
たとえば11時16分だった場合、長い振動が1回、短い振動が1回で「11時」を表す。続いて長い振動が1回、短い振動が6回で「16分」を表す、といった具合だ。
少し慣れが必要かもしれないが、何度か経験するうちに分かるようになる。また、分だけを知りたいときは、トリプルタップすると同様の方法で知らせてくれる。
目に障害を持つ人は、時間の感覚がずれてしまうことがあるという。確認の頻度が高いときは、トリプルタップにするなど、ダブルタップと使い分けることでより便利に使えるようになる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」