アドビシステムズは、4月24〜27日まで米国ラスベガスで開催されている映像関係の国際展示会「NAB Show 2017」において、動画制作ソフト「Premirere Pro CC」とコンポジットソフト「After Effects CC」のアップデートを紹介した。
Premiere Pro CCは、初代Premiereの登場から数えて25周年目を迎えた。近年では、プロのクリエーター向けソフトとして展開していたが、YouTubeなどの動画プラットフォームが一般化し、動画制作の敷居が下がったことから、高品質な映像を手軽に制作できる機能を追加。これまでのメインターゲットだったプロ以外にも、個人や企業などの動画制作ニーズをカバーしている。
新機能として追加された「モーショングラフィックステンプレート」は、高度なアニメーションやモーショングラフィックスなど高品質な映像に加工できるAfter Effectsの機能を、Premiere Pro上で利用できるようにするもの。テンプレートを適用するだけで、After Effectsならではの効果を加えることができる。
アニメーションを駆使したタイトルムービーを作成する場合、タイトル用のテンプレートを映像素材に適用し、タイトルのテキストやデザインの色味などを設定するだけで高品質な映像が完成する。また、テンプレートはAfter Effects側で自由に作成できるため、例えば、企業などがブランデッドムービーの品質を均質化するために、独自のテンプレートを用意することも可能だ。
そのほかには、オーディオのミキシングや編集が可能な「Adobe Audition CC」の一部機能を提供する「エッセンシャルサウンドパネル」を実装。モーショングラフィックステンプレートを含め、一般的な映像編集に必要な機能をPremiere Proに集約させることで、映像制作の効率化を進める。また、アドビの機械学習プラットフォーム「Adobe Sensei」により、複雑なパラメーターを設定せずにオーディオのラウドネスを自動調整することもできる。
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