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LINEが「チャットボット」に本腰を入れる理由--仕掛け人の砂金氏に聞く - (page 3)

藤井涼 (編集部) 井口裕右2017年04月28日 08時00分
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過渡期にある人工知能、チャットボットの新しい可能性を探る

 最後に、砂金氏にコンテストの総評と今後のチャットボットの取り組みに向けた抱負を聞いた。砂金氏はコンテストについて、「LINEが世の中に新しい挑戦をする仲間が集まる場を作れたことは大きな意味がある。応募作品のクオリティも非常に高く、世の中に価値を提供しようという強い意思を感じることができた。一方で、課題としてはグローバル規模での実施という面でもっと幅広い地域からの応募があってもよかった。今後は他の国々と連携して世界大会として成長させていきたい」と語った。

 また今回のコンテストでは、LINEの開発エンジニアが各チームの支援を目的に参加していたそうだが、これが社内のエンジニアにとっても外部の開発者と交流する機会となり、有益なフィードバックを得ることができたのだという。「今後はチャットボットの領域のみならず、開発者のコミュニケーションを活性化するようなイベントを継続的に行っていきたい」(砂金氏)。

今後の取り組みに向けた抱負を語る砂金氏
今後の取り組みに向けた抱負を語る砂金氏

 ちなみに今回、Microsoftの人工知能サービス「りんな」の開発チームには、コンテストの出場を辞退してもらったのだという。その背景として砂金氏は、「りんな」を超えるようなAIチャットボットの登場を期待していたのだそうだ。「みんなに愛されて使われて、しかしその裏では高度なテクノロジが動いているような人工知能サービスの登場を期待していた。今回は、もう少しそういったものが出てきてもよかったのではないか。いま人工知能は過渡期・普及期にあり、今後はLuisをはじめとする言語解析エンジンを活用して、“開発者ならでは”の人工知能サービスを数多く開発できるようになる」(砂金氏)。

 砂金氏が今後期待することは、今回のコンテストで入賞したチャットボットが世の中のLINEユーザーに広まり、実際に多くの人々の生活を便利にしたり、社会課題を解決したりする現実を生み出すこと。そして、テキストだけでなく音声認識、音声合成など、よりリッチな情報を生かしたチャットボットの登場だ。

 「課金モデルの提供をはじめ、チャットボットの開発環境やビジネスモデルがさらに整ってくれば、チャットボットのマーケットプレイスの提供も考えられる。今後は、テキストチャットから領域をさらに広げて、新しいアプリの在り方を多くの開発者と模索していきたい」(砂金氏)。

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