Windows Centralが、Microsoftの機密文書とみられる情報を入手したと報じている。この文書は、まだ公式発表されていないOS「Windows 10 Cloud」向けに推奨される最小構成を概説するものだ。
Windows 10 Cloudを搭載するデバイスは、「Chromebook」と競合することになるようだ。Microsoftは米国時間5月2日のイベントで、Windows 10 Cloudと同OSを搭載する何らかのデバイスを発表するとみられている。
現時点でわかるかぎりでは、Windows 10 Cloudは、クラウドとほぼ無関係だ。同OSは、「Windows 10 Store」のアプリしか動作しないローエンド版Windows 10という位置づけであり、多くの点で旧モデルの「Windows RT」や「Windows 7 Starter Edition」に似ている。ただし、テスターらが確認したように、Windows 10 Cloudは「Windows 10 Professional」にアップグレードできるようだ。
Windows Centralによると、Windows 10 Cloudを搭載するデバイスの推奨最小構成は、クアッドコア「Celeron」以上のプロセッサと4GバイトのRAM、32Gバイトのストレージ(64ビット版OSの場合は64Gバイトのストレージ)、40WHr(ワット時)以上のバッテリ、高速なeMMCまたはSSDのストレージとされている。なお、スタイラスペンとタッチ画面はオプションとなっている。
流出した文書をによると、これらのデバイスは、「Creators Update」版Windows 10 Cloudを搭載するという。従って、9月に予定されている大型アップデートの「Windows 10 Redstone 3」を待つ必要はなさそうだ。流出文書にARMベースのデバイスに関する言及はないが、うわさでは、Windows 10 CloudがIntelベースとARMベースの両デバイスに搭載されるという。
流出文書を見る限り、Microsoftとパートナー各社は、これらのWindows 10 Cloudデバイスで直接Chromebookに対抗する狙いのようだ。そうした意図は、これらのデバイスに搭載されるバッテリが10時間以上持続する点に表れている。バッテリ駆動時間が10時間以上になると、マーケティング用語では「終日」と言えるからだ。
Windows Centralが記事で取り上げた文書について、Microsoftにコメントを求めたが、広報担当者は「公表できることは何もない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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