Microsoftは、「iOS」版と「Android」版の「Microsoft Authenticator」アプリのアップデートを公開した。このアプリを利用すれば、パスワードを使わずにMicrosoftアカウントにサインインできる。
Authenticatorのアップデートにより、「Outlook」などのMicrosoftアカウントへのサインインにかかる時間が数秒短縮される。パスワード管理者が作成するような、長くて覚えにくいパスワードを使用している場合は、今までよりも楽になる。
Microsoft Authenticatorはこれまで、2段階認証によるサインイン用のワンタイムコード生成に利用されてきた。
今後はMicrosoftアカウントでセットアップできるので、ウェブからサインインする際は、スマートフォンに表示される「承認」ボタンをタップすれば、サインインできる。なお、サインインを承認するには、スマートフォンのロックを解除しなければならない。
スマートフォンのブラウザからサインインする場合は、ログインページに2桁の数字が表示される。続いて、2桁の数字が3つ表れ、正しい数字をタップするよう求められる。
今後は、サインインページに「代わりにMicrosoft Authenticatorアプリを使用する」という新しい選択肢が表示される。
MicrosoftのID部門は、2段階認証と同様に、攻撃者がスマートフォンを所有している必要があるので、この新しいサインイン方式は、パスワードだけを利用するよりも簡単で安全だとしている。
パスワードを利用し続けたい場合は元の使い方に戻すことも可能で、次回のサインイン時にはその選択が記憶されている。
この機能は、iOS版とAndroid版のMicrosoft Authenticatorで利用でき、「Windows 10 Mobile」版には対応していない。これは、Windows 10 Mobileを利用しているMicrosoft Authenticatorのアクティブユーザーが、5%未満だからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」